「光と影の画家」にふさわしい展覧会のポスターが 美術館の入り口近くに見られます。 |
「光と影の巨匠」と呼ばれるレンブラントの宗教画は、様々な美術館に展示していますが、今回の展覧会では、親密な関係にあった人々を描いた作品が数点あり、それがとても貴重です。
例えば、レンブラントの父親のデッサン、母親のデッサン。小さな紙に描いているのに表情などが緻密で、その観察力とデッサン力は驚異的。
私が特に興味を抱いたのは、彼の最初の妻サスキアの肖像画、二番目の妻(実際には結婚していないといわれている) ヘンドリッキェの肖像画、息子ティトゥスの肖像画でした。
この3人のことを「ルーヴル美術館、女たちの肖像」に書くために資料を読み、まったく知らない人ではなかったので、肖像画を観て
「ああ、こういう顔だったのか」
文章だけで理解していた人物が、実際にこの世にいたのだという実感が湧き大いに感動しました。
ヘンドリッキェの肖像画はルーヴルにもありますが、今回は別の肖像画だし、息子ティトゥスの肖像画も初めての作品だったので、ひきつけられました。
ジャックマール=アンドレ美術館。 19世紀の大富豪の邸宅でした。 ここで優雅な生活を営んでいた夫妻は美術品コレクターで レンブラントの作品も3点持っていました。 |
2016年9月16日~ 2017年 1月27日。
レンブラント展の入場料は13ユーロ。