象徴的なスーツ姿のココ・シャネルが、 さらなる魅力をパリに与えてくれそうな工事現場の看板。 |
側面もご覧の通り。シャネルの製品がいっぱい。 |
とかく工事が遅れるフランスなので、完成予定日ははっきりしていません。こうした事情にはすっかり慣れました。完成の日時を守ることより、結果が重視される国なのです。確かに、フランス人の考え方には一理あります。
ルイ・ヴィトンのサントノレ通りに面したシックな看板。 見上げるばかりに大きな製品は、遠くからも視線をとらえます。 |
サントノレ通りからヴァンドーム広場の間にあった著名なブティックはすべて移転。 この歴史的に貴重な建物全部がルイ・ヴィトンになるのです。 |
感性を刺激するような製品の創作を手がけているメゾンであるからには、同じ看板をそのままずっと、ということはないと思う。時々変えて新鮮味を出すはず。それがまた楽しみです。
膨大な資金と才知をつぎ込んで、完成した時には街の景観まで変えてしまいそうな2つのメゾン。
時代に即して変化を遂げますが、パリがパリであるための配慮が常になされていることが重要。建築当時の趣に敬意を払いながらの変貌だから、世界でもっとも美しいという賛辞を保ち続けるのです。街はさほど大きくないけれど、美が凝縮されているパリです。