2016年9月10日

マノロ・ヴァルデス 続き

左右に広がるヘアスタイルの女性。
スペイン生まれの彫刻家であり画家、マノロ・ヴァルデスの6つの秀作が、ヴァンドーム広場に展示されているとブログに綴ったばかりですが、見れば見るほど感激し、作品に呼ばれているかのようにまた観賞してきました。

レセプションの招待状にもあった蝶飾りの女性。
前回は3点の彫刻の写真を披露しましたが、今日ご紹介するのは残る3点です。
どの作品にも優美な静けさを漂わせる女性が描かれていて、傍にいるだけでいいオーラが体の中に染み入りそうです。

インパクトがあるヘアに比べて、おとなしそうな表情の女性。
ベラスケスやエル・グレコ、ピカソなどの巨匠の名作を、ヴァルデスは独自の感性で解釈し、立体感のある作品にしたその創造性は驚異的です。

ヴァンドーム広場に展示されている彼の作品は、太陽の動きで様々な変貌を遂げ、それを見比べるのも興味深い。
前衛作家マノロ・ヴァルデスは、現在ニューヨークを拠点としていて、今回の展示のためにパリに数日間滞在。

前衛作家マノロ・ヴァルデス。74歳。
数分しかいらっしゃらなかったのにお会いできて、
本当に幸運です。気さくで温かみがある人です。
今朝、再び広場に行って彫刻を観賞したり、写真を撮っていたら、何と、ご本人がいらっしゃるではないですか。もう、すごい感動!!
「ステキな作品をパリで展示してくださってありがとうございます。パリがますます芸術の街としての評判を高めます」
 などどいう会話に応じてくださり、記念にヴァルデスを作品の前で撮影しようとしたら、ステキな女性が
「父と一緒にどうですか?」
と声を掛けてくださった。
お嬢さまなのです。背が高く品のある服装で、ヴァルデスは彼女に柔和な微笑みを送っていました。何てステキな親子。ヴァルデスもシックな装いだったし・・・私ひとりがノーメイクで普段着。朝のお散歩に行く途中だったのです。

好天に恵まれ、作品がさらなる輝きを放ち、思いがけない出会いに恵まれた最良の日でした。