マザー・テレサが聖人に

「神の愛の宣教者会」を設立し、世界でもっとも貧しい人々の救済にあたっていたマザー・テレサが４日、カトリックの総本山サン・ピエトロ大聖堂で、フランシスコ・ローマ法王によって聖人の列に加えられました。

フランスのテレビでは、このセレモニーの実況中継をしていました。このことから、フランスはカトリック信者がもっとも多いことを再確認しました。

そういえば、フランスはキリスト教の聖人の名をファーストネームにすることが多い国です。男性はヨハネを表すジャン、女性はマリア。このふたつの名がもっとも好まれているようです。

イギリスとの戦いでフランスに勝利をもたらせ、「フランスを救った少女」「オルレアンの少女」として有名なジャンヌ・ダルクも聖人です。彼女が列聖されたのは１９２０年５月６日で、それ以降、彼女のファーストネームを持つ女性も多いです。女優、ジャンヌ・モローのように。

 ジャンヌ・ダルクが列聖されたのは亡くなって４８９年後。マザー・テレサはわずか１９年後で、異例の速さと語られています。このことから、彼女の偉業がいかに評価されているかわかります。