2017年5月10日

パリの犬たち 128

わぁ、すご~い美女!!
ほら、あっちを見てごらんよ。
世にもまれな美女だよ。

キャーッ、どうしたのあの完璧なスタイル。
ママンのチョー短い脚ばかり見ているから、
ほんとうにびっくりだワン。

2017年5月8日

フランス大統領選 5 ついに大統領決定

フランス中を熱狂の渦に巻き込んでいた大統領選の結果、若干39歳の中道・独立派のエマニュエル・マクロンが、66 ,1%の高い支持率で選ばれました。

20時に当選がテレビで発表されると、マクロンは支持者が待つ15区の陣営で、神妙な面持ちで言葉を述べました。笑顔をまったく見せず、引き締まった顔で語るマクロンには、大統領に選ばれた喜びよりも、この重要な任務を5年間背負う大きな責任感、それをしっかりこなす強い意志が感じられ、それだけに心の奥に響く感動がありました。

振り返ってみると、彼の飛躍は歴史に残るほど目覚しい。
2016年4月、「前進」という政治運動を創立、
8月、経済相辞任、
11月、大統領選に出馬する意向があると発表、
2017年3月、中道・独立派として大統領選に出馬。
5月7日、フランス大統領に選出。

これほど驚異的な短期間でフランス国民の支持を得した人は過去にいない。

当初は懐疑的だった多くの人を、飛ぶ鳥を落とす勢いで支持者に変えたマクロンは、高校時代から文学青年で大学で哲学を専攻し学位を取得。

それにふさわしい正統な美しいフランス語で、母国の大きな改革を訴えるマクロンの言葉には、説得力がある。深い知性、教養、強い正義感、使命感が感じられる。若い年齢にもかかわらず公約を実行に移す強靭さがある。

政界、財界、芸能、スポーツ界、若者だけでなく、アメリカ前大統領オバマがビデオ・メッセージを送って応援したほどの輝きが彼にある。

私から見るとマクロンは21世紀のナポレオンに匹敵する人。
ナポレオンは革命で混乱していた時代に、突然、彗星のごとくに登場し、驚異的に素早い決断力、実行力、勇気で矢継ぎ早に改革を行った。
当初は彼の若い年齢と経験不足に不安を抱き、懐疑的だった兵士や国民でしたが、それをまたたく間に抑えた類稀な人物。

このように、マクロンとの間にいくつも共通点がある。
でも大きな違いもあります。ナポレオンが粗野で女性を軽視していたのに対し、マクロンはブルジョアの家庭に生まれ育った品があり、女性を重視していること。

決戦の正式発表があったとき、マクロン支持者はルーヴル美術館のピラミッドの前にいた。そこには大きなスクリーンがふたつ設置されていて、マクロン当選が映し出されると大歓声があがり、手にしているフランス国旗がいっせいに揺れ動きました。

12世紀のフィリップ・オーギュスト国王の時代から、19世紀のナポレオン3世皇帝の時代までの歴史を刻んだ重厚な建造物のルーブル。そこに展示してあるのは古代から19世紀までの世界の美術品。
この地こそグローバル主義のマクロンにふさわしい。

22時30分ころ、陣営を離れたマクロンが大掛かりな警備の中ルーヴルに到着。
コートに身を包んだマクロンは、EUの歌とされているべートーヴェン作曲の交響曲第9番「歓喜の歌」にのって、ひとりでピラミッドに向かいゆっくり歩を進めていました。 それも深く感動的な場面でした。

高い台にのぼり約15000人の人の波の前に立ったとき、マクロンは初めて笑顔を見せた。顔いっぱいに広げた笑顔で何度もうなづき、両手を挙げて勝利の喜びを分かち合い、
「友よ・・・」
と張りのある声でエネルギッシュに語りかける。
「友よ、これは民衆主義の勝利なのだ。新しい時代が始まったのだ、
私は全力をあげてフランスを守る、ヨーロッパを守る。
今やしっかりと団結しなければならない。
期待をかけている多くの人々を失望させたくない。
私には、友よ、あなたたちが必要なのです」

演説が終わるとブリジット夫人が壇上に現れた、感激の涙がこぼれおちていた。
その後マクロンとの家族とブリジットの子供や孫もジョイントし、支持者たちと一緒にフランス国歌を力強く歌う。
すっかり暗くなった5月の空に歌声が響き、39歳の新大統領誕生の歴史的日は終わった。

今、フランスは新しい時代を迎え、大きな変化が生まれようとしている。
こうした時期にフランスに、パリに住んでいるのは刺激的で感動的です。

2017年5月6日

大統領選の決戦投票前に体力を

いよいよ7日はフランス大統領が決定する日。
この日もテレビで特別番組があるので、今から体力を蓄えかなければと大好きなTOYOでお食事。もちろん高田賢三さんとご一緒。

たっぷり日焼けしてハツラツ顔の賢三さん。
うらやましいほどの長期ヴァカンスを過ごし、日焼けした顔の賢三さん。元気いっぱいだし、いつまでも若々しい。
美味を堪能しながら大統領選や日本の歴史、人生、健康管理など、いつもの通り話題はつきない。その間に次々お料理が運ばれてくる。

いろいろいただいた中でもっとも印象に残ったのは、たけのこ。
皮ごと茹でたたけのこが、
爽やかなお皿に載って登場。

次々に皮がむかれ、だんだんスマートになるたけのこ。
春の味覚を代表する茹でたたけのこが運ばれ、目の前で手際よく皮をむき、一番奥に潜んでいるたけのこが顔を出し、もっとも上等な部分だけ取り出しお皿に載せる。
こんなことは初めてでびっくり。 もう最高の贅沢。
ますますスーマトになり、まるで貴婦人みたい。
それを切ってお皿に・・・かと思っていたら・・・
さらに手が動き、一番奥に潜んでいる部分が取り出され、
もっとも美味しい箇所のみ食べやすい大きさに切って
お皿の上に。
7日の選挙速報を長時間見る気力がばっちり養われました。
最新の支持率発表によるとマクロン62%、ルペン38%。
マクロンが優位ですが、アメリカの例をみると開票するまで分からない。

2017年5月4日

フランス大統領選 4  最終テレビ討論

5月3日夜、7日に控えている決戦投票前の最後のテレビ討論がありました。

今回は右翼、左翼の2大政党代表ではなく、中道・独立派の39歳のエマニュエル・マクロンと、48歳の極右翼・国民戦線のマリーヌ・ルペンの対決。有権者は正直言ってどちらに投票すべきか迷っている人が多い。それだけにこのテレビ討論が重要視されている。


21時、マクロンとルペン、そして司会のふたりのジャーナリストがすでに席についている場面がテレビ画面に映し出される。

室温18~20度、14台のカメラが取り囲み緊張した空気が流れる中、質問が開始され、まずルペンが言葉を発する。
当初からマクロンを辛らつに非難したり、中傷的な、時には侮辱的な言葉を攻撃的に連発。
マクロンはそれにすこしもひるまず、ルペンの矛盾を指摘したり具体的な政策案がないこと、彼女が語ることは嘘ばかりだと数回に渡って発言。

司会者がいないかのように二人の激しい討論は続き、いつものように声が重なり、それぞれの主張が聞き取れないことも度々。

テーブルを挟んで向かい合っての討論の間、相手の厳しい視線と言葉を目の前で浴びながら、ふたり揃って少しの躊躇も戸惑いも見せない。
ルペンがテーブル上に書類を広げ、ときどきそれを見ながら発言したのに対し、マクロンは何も見ずに流暢に具体的に語るこの違いが印象的でした。

マクロンが提唱することは野蛮なグローバリゼーションだと何度も繰り返すルペン。国民の怒りを利用するあなたの態度そのものが極めて危険だと応酬するマクロン。

いまだかつてみたことがない非難に染まった約2時間30分続いた討論は、最初から最後まで熱気に包まれ、23時半に終わりました。
どちらが選出されるかは7日の投票日に判明しますが、この討論の後の統計によると、63%の視聴者がマクロンに説得力がありルペンは34%。1600万人がこのテレビ討論を見たそうです。

多くの支持者を得ているマクロンの公約のいくつかは・・・・

右派左派のそれぞれの利点を結集し、新しい政治を実施する。
政治家だけでなく一般市民も政治参加をさせる。
公務員を減らし出費を抑える。
法人税を減らし企業の負担を少なくする。
週の労働時間は35時間を維持。ただしそれぞれの企業内での交渉によって変更も可能。
失業者対策のひとつとして、専門の職業訓練を充実させる。
子供たちの将来のために学校教育に力を入れる。特に小学校の教育を重視し、1クラス12人の生徒で行き届いた教育を行う。
定年は62歳。
ヨーロッパの中に位置しているフランスは、EUに残留すべきである。他国との交易は国に必要なのであるから。
EUの方針を重んじ難民を受け入れる。それは我々の義務である。

無名の一青年から、後ろ盾もなく自分の力のみで最高峰にのぼったナポレオンと同じに、マクロンも3年前までは無名で、自らの力でここまでのぼった人。議員になった経験がない若い彼に、国の指導者になる器がないように思っている人も多いようですが、私はマクロンに全面的な信頼を置いています。

彼は大統領という名誉がほしいのではない。
多くの問題を抱え、経済も治安も何もかも悪化する一方の祖国を救いたいのです、改革したいのです。そのためには国の指導者になる必要がある。今こそ立ち上がらなければならない。ただし自由な立場で。
その信念を貫くために、どの政党にも所属せず自ら政治運動「前進」を創設させたのが2016年4月。数人の支持者だった「前進」は短期間でフランス中に旋風を起こし、今では25万人の支持者を持つまでになったのです。

マクロンが大統領に選ばれれば、彼が力説している「革命」 がフランスを生まれ変わらせるのです。
私はそれに大きな期待を抱いています。

2017年5月2日

5月晴れの日に

日本の5月はさぞかし爽やかでしょうね。
パリはまだ朝晩は寒いとはいえ、晴れの日の午後は太陽が惜しみなく照っていい時期です。

きれいな青い空。やはり5月です。いい気候。
この好天気の中、広いテラスがあるアパルトマンに暮らすフランス人の友人を訪問。
青い空、ベランダの花々と木々。そこでいただくティーは格別おいしい。

大統領選で緊張している日々が続いているので、そこで一休み。
とはいえ、やはり選挙の話題は欠かせない。
ルペンかマクロンかとまたすぐにその話題。
今回ほどスリルがある選挙は初めてだから、雑談でも熱気がこもる。

やはり広いベランダはいい。
今の我が家にないから、急に引っ越したくなりました。
3日には最後のテレビ討論があるから、動きたくない。
この結果はまたご報告しますね。

トム・クルーズのパリ路上での映画撮影

パリは世界が認めているように美しい街。
19世紀末の均整が取れた美観を長年保ちつつ、それを損なわないよう近代化も進めているパリは絵になる。だから映画の舞台になることも多い。

すごい人出のオペラ通り。何も見えない。
テロなどで撮影が長い間遠ざかっていたパリですが、アメリカから大規模な撮影隊がパリに登場。
街中での撮影が多いようで、
「撮影のために、何日の何時から何時まで、どこそこの道路が封鎖されます」
と、あちらこちらに張り紙がなされる。
もちろん、何の撮影で誰が出演などとは書いてない。

望遠レンズをつけたカメラを構えているからには、
かなりの有名人が来るに違いない、と期待に胸がふくらむ。
こうした表示を何度も目にしているので、
「ああ、また撮影ね」
と気にしていなかったのですが、その日の通行禁止の規模は半端ではなかった。

うしろ姿だけれどトム・クルーズです。
オペラ通りが封鎖されているだけでなく、その界隈の細い道路もすべて封鎖。
車の通行禁止だけでなく、歩行者もダメ。
鉄柵ががっちり並び、その前でフランス人とアメリカ人の係員が緊張した顔で立っている。
パトカーも随所で待機している。

撮影のための特別装置の車。
何でも確かめないと気がすまない私は、オペラ通りに行く。
すごい人。オートバイの上にのっている人もいれば、椅子の上にのっている人もいる。皆、カメラを構えて目をこらしている。望遠レンズをつけたカメラを手にしている人も数人。

これはただ事ではないと、ますます興味が深まり、一体誰がこの騒ぎを起こしているのかと群集の中でじっと待つ。
突然、オートバイを勢いよく走らせこちらに向かってくる男性が見えた。
その途端、一斉にカメラのシャッターを下ろす音がカチャカチャと鳴る。まるで機関銃のよう。

パトカーも数箇所で待機。
ナンとオートバイを操っているのはトム・クルーズ。
後で調べたら、「ミッション・インポッシブル」6の撮影なのです。

ならばこの厳重な警戒もわかる。
撮影はまだ続きます。5月4日にはサノトノレ通りを中心に交通規制があるようです。

2017年5月1日

スズランの日

造花のスズランをチョコレートにいけた、
おしゃれな「幸せを運ぶメッセンジャー」
5月1日はメーデーの日であり、スズランの日。
労働祭の日なので、当然、有給休暇。

街角のこの日限りのスズラン・ショップ。
車がほとんど走っていないので空気も澄んでいる。
そうした中をスズランを手にした人々が行き交っています。

スーパーでは1週間前から大きなスズラン・コーナーを設置。
日頃お世話になっている人、特に母親や友人に幸福でいてほしいという願いこめて贈るスズラン。路上に繰り出しているその日だけのショップでスズランを買う人が多い。
この日はスズランのさわやかな香りに街が包まれ、誰もが幸せ感に浸れる嬉しい日。とてもいい習慣です。