2017年7月15日

ドナルド・トランプ、パリ祭に招待される

マクロン大統領初のパリ祭に、アメリカ大統領ドナルド・トランプが招待されました。その理由は、第一次世界大戦にアメリカが参戦したのが1917年4月で、今年は100年記念の年にあたるため。


フランス、イギリス、ロシアを中心とした連合軍が、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、トルコの同盟軍相手に戦いを繰り広げ、窮地に陥っていましたが、アメリカの参戦によって連合軍が勝利を得たのです。

その感謝の意を表すためにトランプ大統領をパリ祭に招待。彼と肩を並べながらアメリカ軍も特別参加した華麗な行進を見るマクロン。大物に思えました。

7月14日の祭典の前日にパリに到着したアメリカ大統領夫妻を、マクロン夫妻はアンヴァリッドで出迎え、マクロンが自らナポレオンのお墓を案内。
夜はエリゼ宮ではなく、パリのシンボルのエッフェル塔内のレストランに招待し、四人で親しい友人のようにリラックスした会食。
新たしい時代到来を形で表すマクロンのアイデイアが、あちらこちらに感じられます。

トランプ大統領はアンヴァリッドでブリジット・マクロンに会った際に
「いいスタイルをしている、素晴らしい」
と思わず口走り、様々な国で話題になっています。
女性軽視の彼にしては、大変珍しい。
それほどブリジットがステキな女性である証拠。

マクロンはトランプと会談を行いパリ協定に留まるよう説得したけれど、いい回答を得られなかったよう。でも諦めるわけにはいかないと、今後も説得を続ける意志を表明。秋にまた交渉の機会を持ちたいと前向きです。

トランプ夫妻がアメリカに戻られた後も祭典は続き、シャンドマスルで世界中からオペラ歌手が集まり、クラシックコンサート。その後は、花火。
フランス各地でもお祝いの舞踏会、コンサート、花火が朝方まで続き、共和国誕生のイヴェントは年々内容豊かになっています。

ちなみに、日本ではパリ祭と呼ばれていますが、フランスでは「国民祭」 あるいは「7月14日」とよばれ、共和国誕生をお祝いする祭日。

2017年7月12日

パリの犬たち 134

せっかくのチャンスなのに・・・・
ワタシの写真をとっている人がいる。
もしかしてモデルにスカウトするのかも、
あるいは映画の主役かも。
正面からちゃんと撮ってもらいたいから、
そんなに引っ張らないで。
ネェ、デビューのチャンスになるかもしれないから・・・
と声を張り上げたけれど、完全に無視された大不満の日。

2017年7月9日

ル・ブリストル ホテルのガーデン・パーティー

通常、6月末に開催されるル・ブリストル ホテルのガーデン・パーティーが、なぜか今年は7月のオートクチュール最終日でした。

ホテルの中庭に高らかに響き渡るサクソフォンの軽快な音色。
喜びと楽しさが一挙に盛り上がります。
このガーデン・パーティーは毎年楽しみにしている行事で、友人たちと再会を大げさに喜んだり、ドリンクを片手にしながら軽快な音楽に乗って踊ったり。

色鮮やかな服装の招待客たち。
夏の夜にふさわしいパーティー。
気候がいい季節なので招待客は軽装。それがまたパリらしくていい。
天気予報では雨が降るかも知れないとのことで、ガーデン・パーティーはどうなるのかとっても心配でした。

成熟年齢の方々のシックな世界。
同行したフランス人友人によると、
左側の高齢の女性が個性的な服装で素晴らしいそう。
やはり女性の見方が違うのですね。
でも、さすが、接客に長けているホテルの方々の機転で、中庭とそこに隣接するサロンの両方にビュッフェを準備。その2箇所を行ったり来たりしていると、楽しみが倍増されたよう。

大の仲良しのエルヴェ、ブリューノと出席。
パーティーで美味しいお料理をたっぷりいただいたのに、
この後レストランでディナー。家に戻ったのは真夜中過ぎ。
フランス人とのおつきあいには丈夫な胃が必要。
シャンパンを手にあちこち移動できるのは、自由を尊ぶパリにぴったり。
3つ星レストランを誇っているホテルだから、お料理は文句なしに美味しい。フレンチだけでなく、お寿司もその場でにぎっていて、そこの長い列がとぎれない。

招待状も飛び切り優雅。
私の愛猫シャトレがテーブルについているよう。
なので、記念にキープ。
時折高らかに鳴るサクソフォンの軽快な音色が、夏の日のパーティーを盛り上げていました。

2017年7月8日

ブシュロンとヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリー

ブシュロンとヴァン クリーフ&アーペルのニュー・コレクションが、ファッションウィーク中に披露され、ますます輝きが増すパリ。

それぞれのメゾンの特徴がジュエリーで表現されているのは、本当に驚くべきことです。
同じ貴石を使用しているのに、デザインと職人の技術によって、これほど多種多様なジュエリーが生まれる。想像をはるかに超えるクリエーションです。 自然の創造力も素晴らしいけれど、人間の才知も素晴らしい。


ブシュロンのテーマは「冬の帝国」
雪、氷、白樺の間に展示されるジュエリーには、
ロマノフ朝を彷彿させるような気品と威厳があります。
稀に見る逸品ばかり。
今回のヴァン クリーフ&アーペルは
ジュエリーにそれぞれ思わぬ秘密があって、
見えない箇所にセッティングした細工に指で触れるだけで、
孔雀が羽を広げたりたたんだり、
鯨の口の中の帆船がゆっくりと出てきたり。
そのテクニックの凄さは驚異というほかありません。

2017年7月7日

ディオール 宝石で飾ったヴェルサイユ宮殿の庭園

クチュールの華麗な歩みを装飾芸術美術館で開催し絶賛を浴びているディオールが、引き続きハイジュエリーで幻惑の世界へと招き、人生が輝きに満ち満ちている日々。

ハイジュエリーの展示会場入り口から、
ヴェルサイユ宮殿の庭園が始まります。
本社の入り口から3階の会場にいたるまで、すべての階段の手すりには花とアイビーが飾られ、ハイジュエリーが展示されているサロンの入り口には花々とリーフのアーチ。その奥の壁はどこもかしこもグリーンでうずまり、ところどころに優美な表情を浮かべる彫刻が飾られている。

ヴェルサイユ宮殿の庭園に招かれたような錯覚を起こします。
そう、そこはフランスの栄華の象徴、ヴェルサイユ宮殿の庭園なのです。
それをテーマとした 66点のハイジュエリー。その素晴らしさは言葉では表現できないほど。ただただ息をのむばかり。 お写真で堪能してください。最初の2点がリング、その後の3点がネックレス。


2017年7月5日

ディオール 70年周年記念展覧会

クリスチャン・ディオールの生涯の一部を語る
貴重な写真から展覧会は始まります。
クリスチャン・ディオールが最初のコレクションを発表したのは1947年。
今年はその70年周年記念の重要な年。

ディオールに新風をもたらせた、
デザイナー、ガリアーノの代表的作品。
この記念すべき年ならではの大回顧展を、リヴォリ通りの装飾芸術美術館で約半年間開催。
そのヴェルニサージュが、オートクチュール・コレクション発表でパリが一段と華やぐ7月3日に行われました。

ヴェルサイユ宮殿における王朝文化を味わえる展示室。

マリー・アントワネットが姿を現すのではと思わせるコーナー。
モード界を長年にわたってリードしているメゾンだけあって、作品数は膨大。その一点一点が稀に見る宝物のような存在。

自然を愛したクリスチャン・ディオールにふさわしい、
花園に招かれたような展示室。
異なる時代のデザイナーが手がけた作品が、
きれいなハーモニーを奏でます。
創立者から数えると7人目の女性デザイナーが現在クリエーションを担当しています。
7人のデザイナーはそれぞれ個性があり、しかも、クリスチャン・ディオールが手がけていたスタイルを継承している。そこにこのメゾンの素晴らしさがある。

高い天井まで届くように飾られた優美極まりない作品に、
ため息が出るばかり。
部屋全体の色が次々に変わる演出。
離れがたい場所です。

言葉では表現できないほどの素晴らしさ。
展覧会はディオールの貴重な子供時代や家族の写真に始まり、その先に進むに従って様々なテーマごとにドレスが飾られています。例えば、赤やグレーをテ-マにしたり、庭園や、18世紀をテ-マにしたりと。

著名な女優さんたちが身につけたドレス。
後方のスクリーンで彼女たちの晴れやかな姿が見られます。
そのほか、各デザイナーごとにまとめた展示部屋もあるし、世界的に有名な女優さんが身につけたドレスが並ぶ、一段と華やかなコーナーもあります。

特に感動するのは最後の展示室。見上げるばかりに高い天井にいたるまで、代表的作品が並び、しかも、展示室全体がブルーや紫に変り、光の粒が舞い降りてくるという演出。

裏手にあるお庭で、シャンパンで乾杯。
右から、婦人画報編集長富川さん、
ラグジュアリー メデイアグループ編集局長十河さん、
私、クリスチャン・ディオール ジャパン社長ラフェイさん、
25ans編集長長井さん。




いろいろな国で、いろいろな特別展を見る機会が何度かありましたが、これほどの感動を受けたことはありません。

この回顧展を見るために、日本からパリまで来る価値が大いにあるといえるほど。
私も何度も足を運ぶつもり。今日も参ります。

2018年1月7日まで
107 rue de Rivoli
75001 Paris

2017年7月3日

ショーメ、画期的な祭典

楽しい色が飛び散る祭典会場。
センターのドリンクコーナー。
ハイジュエリーの老舗ショーメから、7月2日、某所で祭典を開催しますとお誘いを受けましたが、その会場は到着するまで秘密。

「ドレスコードはソワレ」と招待状に書かれているので、それにふさわしい装いでヴァンドーム広場のショーメ本店に集合。

物語の世界に招かれたよう。
椅子の形がひとつひとつ異なるしカラフル。右手には着飾ったお馬さん。
ショーメ本店前には何台もの1930年の貴重なアンティックバスが待っていて、それに乗って会場に向かっている間も
「いったいどこに行くのかしらね」
と話題はシークレット会場に集中。

複数のシェフがお料理をその場で作ります。
出来立てのお味はやはり違います。
珍しいバスがパリ市内を走っているので、
道行く人が興味深く見たり、写真を撮ったり。
セーヌ川沿いに東に向かい、到着したのは、不思議な雰囲気があふれる建物。

意を決してなつかしいメリーゴーランドに乗ってみました。
意外と速く動くのでしっかりつかまりドキドキ。
種類が異なるメリーゴーランドやゲームがいくつもあり、童話に登場するような馬が壁際や天井近くに飾られている。何と遊園地博物館なのです。珍しいのでさっそく探検。
ゴージャスなショーメのハイジュエリーは言葉を失うほど。

そのうち会場が暗くなり、音楽が流れ、鏡張りの円形の舞台の上にショーメのジュエリーをまとったマヌカンが登場。その煌びやかな輝きは目眩を覚えるほど。
「想像をはるかに超える企画だわ」
と絶賛の声があちらこちらから聞こえます。

こうした世界に身をゆだねる心地よさは格別。 カラフルでシックでゴージャスで楽しいショーメのソワレ。帰りは黒塗りの乗用車でそれぞれ送ってくださり、いたれりつくせりでした。
祭典は中庭にも広がります。