2010年10月15日

大使公邸で日本の伝統的食材紹介

アイディア豊富な齋藤泰雄駐仏大使
齋藤泰雄駐仏大使は、アイディアの玉手箱の持ち主。10月14日、大使は公邸で、日本の伝統的な食材を正確に知ってほしいと、イヴェントを開催。

これは画期的なアイデイア。
というのは、今や和食は、ブームなどどいう、なまやさしい言葉で表現できないほど、
フランス人の日常生活に溶け込んでいる。ところが、実際には、和食の決め手となっている、ダシのとりかたも正確に知らないのが事実。

フランスの著名なレストランのシェフでさえも、もしかしたら、伝統的な日本の味の出しかたを知らないかもしれない。そこで思いついたのが今回の企画。

ちょっと緊張しながらデモンストレーションをする
大使公邸シェフの高崎さん(右)と松本さん(左)
エリゼー宮のシェフをはじめとして、数人の三ツ星レストランのシェフが、いかにも楽しみといった表情で参加。フランスのジャーナリストも多数出席。それこそ企画の素晴らしさの生きた証拠。

大使公邸のシェフが、この日、100人ほどの参加者の視線を集めながら、ピカピカに磨いた容器を手際よく使いながらデモンストレーション。昆布やカツオ節を使っての本格的なダシのとりかたを、皆、興味深く観察。ときどき溜息も聞こえる。

見事なプレゼンテーションの試食会。
シェフのこの礼儀正しさ。
日本人の味覚のデリケートさにフランス人は感嘆するばかり。そして私は、自分がいかにいいかげんだったか、反省するばかり。

デモンストレーションの後は、待ちに待った試食会。日本酒もびっくりすりほど種類豊富。しあわせに浸った秋の良き日でした。