マリー・アントワネットの自動人形 |
ところがその展覧会に、マリー・アントワネットが持っていた自動人形も展示と新聞で読み、突然、気が変わった私。コンコルド広場に迎えに来てくれたバスに乗り、心躍らせながら、ヴェルサイユ宮殿へ。
9999年まで作動する時計 1750年作 |
そうした恵まれた環境の中で、ゆっくりと有意義に観賞。
ルイ14世の時代から、ヴェルサイユ宮殿はさまざまな科学の研究の場であり、実験の場であり、デモンストレーションの場であったそう。資金もたっぷりあったわけですから、
今に時代のように研究費不足などということもなく、気ままに研究ができ、そのために素晴らしい発明があったのです。
ルイ14世の時代に 「鏡の回廊」で電気のデモンストレーション |
ルイ15世の冶世には、何とエレベーターの先祖まで生まれ長方形の箱の中に細長い椅子があり、のぼったりおりたり。そのために「飛ぶ椅子」と呼ばれていたのです。
ルイ16世の子供たちの 教育のために作った地球儀 |
私の最大の興味の対象の、肝心のマリー・アントワネットが持っていた自動人形は、期待を裏切らない素晴らしい装置。ブロンドの気品あるご夫人が、真鍮線を張ったチンバノンを奏でるのです。マリー・アントワネットに似ているそのご夫人は、ときどき頭を動かしたりしながら、きゃしゃな手に持つ木槌を動かして音楽を奏でるという、精巧極まりない作品。聞こえてくるのは、勿論、バロック音楽。
それを楽しんでいたマリー・アントワネットは、後にパリの博物館に寄贈。そのために革命を逃れたという貴重な自動人形は、いわば、ロボットの先祖。いろいろと悪口を言われるマリー・アントワネットですが、後に役立つこともしていたのですネ。
1783年9月19日に ヴェルサイユの空を飛んだ熱気球 |
コーヒーやマカロン、ケーキもたっぷりいただいたし、やはり行ってよかった。
2011年2月27日まで開催。