ユネスコ本部での メモリアル・コンサート |
演奏者、選曲ともに高度なもの。
まず、東日本大震災の多くの犠牲者のためにバッハの「G線上のアリア」が演奏され、その後全員起立して黙祷をささげました。
日本人とフランス人でほぼ満席の会場では、美しい音色に涙を流す人が多く非常に印象的でした。
世界の国旗が並ぶユネスコ本部 |
彼らによる数曲の演奏に続いて、辻井伸行さんのピアノ演奏。全盲の彼を佐渡さんがしっかりと手を握りながら
ピアノまで導く姿もまた、感動的でした。さまざまな賞を獲得した実力派の辻井さんは、ピアノを演奏することがいかに大きな喜びであるか、身体中で示しながら会場を魅了。
佐渡祐さん表紙のプログラム |
最後に舞台と会場が一体となって「ふるさと」を歌いメモリアル・コンサートが終了しました。この素晴らしい企画はきっといつまでも心に残ることでしょう。
ふるさと。
それは、一箇所にかぎることではないのです。
特に祖国から離れている日本人にとっては、生まれた町、あるいは育った町がふるさとであり、同時に、日本すべてが、あるいは日本に住む日本人がふるさとなのです。
いつまでもなつかしく、いかなるときにも心から離れることのないふるさとなのです。