書籍見本市の日本ブース |
2012年の
ヨロッパ最大規模の書籍見本市の特別招待国は日本。
東日本大震災一周年ということでこうした配慮があったようです。
広大な会場の奥まったところの
500平方メートルは日本一色で、
連日大賑わい。
連日大人気の日本のブース |
フランス語に訳された多くの小説、歴史、エッセイ、詩、俳句などのほか、日本料理やいけ花の本も目立つし、マンガも気が遠くなるほど多く、子供も大人も興奮状態
時代を象徴するDVD,CDもあり、いたれりつくせり。
時代を象徴するDVD,CDもあり、いたれりつくせり。
花もあちらこちらに。
これこそ日本人ならではの
おもてなしの精神です。
東日本大震災の惨事、特に住民たちの絶望に打ちひしがれた姿、不幸にもかかわらず笑顔を見せる子供たちの姿、
あるいは、
復興に希望を抱こうと励む人々の姿などの写真が
壁に飾られているのは感動的でした。
休憩所には畳が敷かれ 壁には東日本大震災の写真 |
フランス人が熱心に一枚一枚見ていて、心にジ~ンときました。
今回の日本の招待作家は20人。
著書がフランス語に訳されている作家もいらっしゃるし、これからという人もいます。小説、俳句、漫画と分野もそれぞれ。
下記がその方々。
大江健三郎、江國香織、鎌田慧、
加藤久仁生、古川日出男、五味太郎、
平野啓一郎、堀江敏幸、
角田光代、駒形克己、黛まどか、島田雅彦、
辻仁成、多和田葉子、綿矢りさ、吉松剛三、
ヤマザキマリ、萩尾望都、関口涼子、西村琢。
小松一郎大使ご夫妻 |
こうしたそうそうたる作家を歓迎して、3月18日夕刻に大使公邸でレセプションがおこなわれました。
小松一郎駐仏大使の日仏によるご挨拶に始まり、招待作家代表として大江健三郎さんご自身による日本語とフランス語のご挨拶に終わり、その後シャンパンと日本酒で乾杯し和食のビュッフェ。
この日仏の飲み物文化も好評でした。
今まで書物でしか知らなかった方々と言葉を交わすことができ感激もひとしお。すでに読んだ作品を再読したくなりました。
ノーベル文学賞に輝く大江健三郎さん |
フランス人の書籍関係の方々も多数招待されていて、作家と語り合い記念撮影して、喜びで顔を紅潮。
日本の書物がこれほどフランス人に愛されているのかと実感した、記念すべき夕べでした。