2015年8月5日

アドリア海 3

世界でもっとも美しいと
称えられているコトル湾

スイスの湖畔のような風景が続くモンテネグロ。フィヨルドは北欧についで大きいそうで、確かに迫力がある。

モンテネグロのハイライトのコトル湾は、世界でもっとも美しいと語られているだけに、限りなく透明な水と、風光明媚な景観に言葉を失う。


「岩礁の聖母アリア」のイコンのために
造った島と教会。




その湾に面したコトルの町は、中世に栄えた歴史を伝えるユネスコの世界遺産。城壁に囲まれた町の中央に、12世紀のロマネスク様式の大聖堂が残っている。その後方の小高い山の中腹や頂上に、家や教会が点在している。
              
美しい物語を秘めた「岩礁のマリア像」を見るために、コトル湾に面したペラストから船で小さな島に向う。

15世紀に、二人の猟師
アーチがいくつもあるブドヴァの
旧市街。
が岩礁で聖母マリア像が描かれたイコンを見つけ、それを保管するために、自分たちで岩や石で島を造り、その上に建築した教会。信仰心が生んだ現実離れした水の中の教会は、やはり感動的。そこまでの水の青さもまた格別で、心身が清められる思い。聖母マリアのイコンを飾った祭壇、壁と天井に描かれた宗教画がすばらしい。

ブドヴァンスカ・リヴィエラと呼ばれるブドヴァは、モンテネグロ最大の観光地。行き交う人もさり気ないお洒落をしていて、10年ほど前の南仏のサントロペのような雰囲気。きれいな砂丘が続き、レストランのインテリアも味も最高。旧市街も可愛らしい。
いつかここで長いヴァカンスをのんびり過ごしたい。