2016年3月15日

ラリックとオペラ座のステキな関係

1922年、ルネ・ラリック作のテーブルセンター「火の鳥」
「火の鳥」をテーマとしたペンダント。
高級クリスタルで名を成しているラリックが、オペラ座との夢のようなコラボレーションを発表。
オペラ座で上演された代表的作品を、ラリックがジュエリーとして創作したのです。

今回は2回目だそうで、テーマはふたつ。
「火の鳥」と「接吻」

ロシアバレーでパリを熱中させた鬼才ディアギレフが、若き作曲家ストラヴィンスキーを起用して1910年にオペラ座で公演した「火の鳥」は、大きなセンセーションを起こした作品。
カラフルで大胆なデザインの衣装のデッサンが残っていて、そこからヒントを得て創作したラリックのジュエリーは、アールデコ様式。火を表すオレンジがインパクトを与える作品ばかり。

オペラ座内のジュエリー発表会場
オレンジサファイア、ダイヤモンド、七宝、翡翠などを施したネックレス、ペンダント、ブレスレット、イヤリングに見られるアールデコは、メゾンの創立者であるルネ・ラリックがこよなく愛した様式。

もうひとつのテーマ「接吻」は、オペラ座で上演される度に評判を呼ぶ「ロメオとジュリエット」がインスピレーションの元。繊細な彫刻をほどこした透明感あふれるクリスタルとヴェルメイユのジュエリーは、アールヌーヴォー様式で優美で爽やか。

1922年、ルネ・ラリック時代のテーブルセンター「火の鳥」も展示してあり、感慨深いプレゼンテーション。会場はもちろんオペラ座でした。