2016年6月3日

高田賢三さん レジオンドヌール勲章受章式

優等生といった表情の賢三さんと
勲章を授与するファビウス議長。
賢三さんの胸に勲章をつけ
祝福するローラン・ファビウス。

日本が世界に誇るデザイナー高田賢三さんが、6月2日、憲法評議会議長ローラン・ファビウスから、栄えあるレジオンドヌール勲章シュヴァリエを授与されました。

受賞式は憲法評議会が置かれている、パレロワイヤルの重厚な建造物内のレセプションルームで行なわれました。

栄えあるこの日、賢三さんはシックな黒い服。パリ在住50年の人にふさわしく、落ち着いたエレガンスを放っていました。
招待客は約150人。
このような立派な場での式に出席するのは初めての人ばかり。シャンデリアが煌く宮殿のような豪華なレセプションルームに、出席者の感嘆の声が舞い上がります。

その中、6時を少し過ぎたころ、憲法評議会議長ファビウスがお出でになり、賢三さんと固い握手をかわしました。
その後ふたり揃ってマイクの前に立ち、
最初にファビウス議長が言葉を述べました。

「このような栄えある場で
栄えある勲章を受章し大変光栄です」
とお礼の言葉をフランス語で述べる賢三さん。

賢三さんの生まれから、子供時代、文化服装学院入学、卒業後船で様々な国を訪問しながらフランスのマルセイユに到着。当初はパリに数ヶ月滞在する予定だったのが、結局、50年に及ぶパリ在住になったことなどを、ユーモアを織り込みながら語りました。

現在も引き続き仕事をしている賢三さんに、引退はないとも称え、出席者が、皆、うなずく、

今までの功績を語り終え、レジオンドヌール勲章シュヴァリエを賢三さんに授け、その後賢三さんがスランス語でお礼の言葉を語りました。

胸には輝かしい勲章が光り、賢三さんもいかにも嬉しそう。全身からひときわのオーラが立ち上がります。
 
盛大な拍手とブラヴォーの声が何度もあがり、たくさんのお祝いの言葉を受けた後は、カクテルです。
画家黒田アキさん、賢三さんと感激の記念撮影。

お祝いはそれで終わらず、借り切ったレストランTOYOに70人ほど集まり、お祝いは真夜中まで続きました。種類豊富なお料理、ワイン、とまらないおしゃべり。
頃合いを見計らって、電気が消えゴージャスなケーキ登場。
賢三さんが晴れやかな笑顔でキャンドルを吹き消し、軽快な音楽が響く中、ダンス、ダンス、ダンス。
誰もが賢三さんの叙勲を心から喜び、心からお祝いした賢三さん一色の日でした。

おめでとう 賢三さん!!! 
今後はシュヴァリエ・ケンゾーと呼ぼうかな。