2019年1月22日

ルイ16世処刑の日に世を去った、オルレアン家の家長

国王ルイ16世がフランス革命で処刑されたのは1月21日でした。それと同じ日にオルレアン公の子孫、パリ伯爵でありフランス公のアンリ・ドルレアンが85歳で亡くなりました。

オルレアン家は太陽王ルイ14世の弟フィリップ・ドルレアンの直径子孫で、由緒ある家系。革命の時代のオルレアン公は王位をあからさまに狙っていた危険人物で、ルイ16世処刑に一票投じています。彼は自ら平等公フィリップと名乗り、野心を公にしていました。

実際に革命家の援助をしたり、扇動していたのです。バスティ―ユ襲撃やヴェルサイユへの女性たちの行進の背後にいたのは、平等公フィリップだったとも語られています。


温厚な性格だったルイ16世。

野心の固まりだったフィリップ・ドルレアン。
自ら平等公フィリップと名乗り、
ルイ16世処刑賛成に一票を投じました。

革命裁判の際に、いとこが自分処刑に賛成したことを知ったルイ16世は、子供のころ一緒に遊んでいたあのフィリップが、とかなり衝撃を受けたといわれています。その子孫がよりによって国王処刑と同じ日に亡くなったのは奇遇です。

万が一・・・絶対にそのようなことはないのですが・・・王政復古が起きた場合にはフランス国王の座に就くのは自分だと常々主張していたアンリ・ドルレアン。ついにその夢がかなうことなく地上を離れていったのです。