特に素晴らしいのは最上階。そのフロア全体が、まるで邸宅のようなコンセプトなのです。階段をのぼって中に入ると、右手に凝ったカバーの蔵書やメゾンのアーカイヴが並ぶライブラリーがあり、左手はダイニングルーム。そのお隣は広々としたサロンで部屋着でくつろぐマヌカンが、ニューコレクションを身に付けて微笑んでいる。その奥は安堵感がある淡いトーンのベッドルーム。そして高い天井のバスルームが続きます。
このように、従来の高級宝飾店の観念を変え、かつてここに存在していた貴族の邸宅にいるような思いを抱かせる画期的な発案。新たな時代にふさわしい新たな試みは、さすがヴァンドーム広場を高級宝飾店の聖地にしたパイオニアならでは。
手前はダイニングルームで、奥がライブラリー。 さりげなくジュエリーが置かれていて、 爽やかなアンビアンスが流れています。 |
広々としたサロン。マヌカンが優雅な微笑みを浮かべながら、 身に付けたジュエリーを披露。 |
窓辺にはグルグル回るレコードが置かれ、 その上のジュエリーも動きます。何て粋な演出。 |
ベッドルームでもリラックスした部屋着のマヌカンが待っています。 指にはいくつものリングをはめ、壁際ではストックマンがネックッレスを披露。 |
ヴァンドーム広場が一望できる贅沢なバスルーム。 良き時代の趣きあるバスタブがよく似合います。 |
バスルームの鏡の前には ブシュロンのアイコニックなアイビーのネックレス。 このようなさりげないデイスプレイが爽やかで、心に残ります。 |
階段をおりるとブルーの世界が待っています。 クライアントを邸宅に招いている意図があちらこちらに込められていて、 去りがたい思いに駆られます。 |
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