サン・トーギュスタン(9号線)
日本ではアウグスティヌスと呼ばれる聖人の名を冠する駅名。
サン・トーギュスタン(354-430) 日本語では聖人アウグスティヌス |
アルジェリアで生まれたアウグスティヌスはローマとミラノで学んだ哲学者であり神学者。信仰深い母を亡くした後、アフリカに戻り修道院生活を送り、聖職者になります。
神学生時代のアウグスティヌス。 |
アウグスティヌスに大きな影響を与えた母モニカも 聖女になっています。 |
神を徹底的に敬い、賛美し、感謝の気持ちを常に持つベしと説きながら、ヨーロッパにおいてキリスト教確立に大きな貢献をなし、書物も多く、カトリックからもプロテスタントからも敬意を表されている破格の人物。
1890年のサン・トーギュスタン教会 |
80メートルの高さのクーポルが圧巻。 |
アウグスティヌスに捧げるサン・ト-ギュスタン教会は、メトロのすぐ近くにあり、1860年に建築が開始され完成したのは1871年。バルタール作でローマ・ビザンチン様式の影響があります。
当時の皇帝ナポレオン3世は、この教会に自分も家族も葬られることを望んでいましたが、普仏戦争に敗れ、イギリスに亡命しそこで生涯を閉じたので、望みはかなわず、イギリスが永眠の地になりました。高齢で世を去った妃ウジェニーも傍らに葬られたのでした。クーポルとパイプオルガンは必見。
教会前には神のお告を受けて、シャルル7世の戴冠式を実現した聖女ジャンヌ・ダルク像があります。
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