2019年8月9日

忘れがたいアドリア海とドゥブロブニク

パリから飛び立ちスイスの山々を眼下にし2時間半後、混じりけのないブルーを広げるアドリア海が見えてくる。その美しさは言葉で表現できないほど。息を呑むほど、と言うほかない。アドリア海は地中海の一部だけれど、イタリア半島とバルカン半島に挟まれた入江になっているので、この紺碧の色を保てるのだろうか、とふと思う。

パリから飛行機で約2時間30分。
目が覚めるほど美しいブルーのアドリア海と
オレンジの屋根瓦に象徴されるドゥブロブニクの街が見えてきます。

そのバルカン半島側にあるクロアチアの首都ドゥブロブニクの旧市街は、海洋貿易によって栄えた中世の面影を残している街。世界遺産に登録されている趣ある街並みは、主に15、16世紀に建築された1940メートルの城壁の上から一望できます。階段はかなり急で45度くらいあるのではないかと思う。そこからオレンジの屋根瓦の建造物が織り成す街が見え、その反対側に眩しいほどのブルーのアドリア海がまじかに見える。

世界遺産に登録されている旧市街は城壁に囲まれていて、
中世の衣装を着た衛兵が入り口で迎えます。

城壁によって敵から身を守ってきたドゥブロブニク。
オレンジ色の屋根瓦が続く旧市街。
周囲を取り囲む山々は緑が少なく、厳しい岩が多いのに驚きます。
これに比べて日本の山は何て優しいのでしょう。

反対側にはアドリア海の引き込まれるようなブルーが漂っています。
日常のわずらわしいことを全て流してくれるような清涼感は、
忘れがたい。またすぐに行きたくなるほど素晴らしい。
小さな島が周囲にいくつもあり、そこまでのクルージングも盛んだし、
ゆったりとヨットを楽しむ人も多い。
古い歴史が生きている街だけあって、
様々な時代の様々な建築様式を見られるのも大きな魅力。
そのひとつのフランシスコ会修道院。
14世紀の中庭とそれを囲むロマネスク様式の回廊が優美です

夕暮れにイルミネーションが灯され、
モニュメントが幻想的な雰囲気をかもしだします。
静かに沈む夕日。
アドリア海沿岸にはそれぞれ異なる歴史や文化を持つ街がたくさんある。できればいつかトリエステに行ってみたい。何世紀もの間オーストリア=ハンガリー帝国の支配下にありハプスブルク家との絆が深い都市だから。