2020年8月8日

いつもと違うヴァカンス

新しい年が始まるとすぐに、夏のヴァカンスをどう過ごそうかと話題になるパリ。ところが今年はコロナウイルスのために早めの予定が立てられず、ぎりぎりで決める人が多い。

行き先は、90%以上の人がフランス国内。テレビでも連日フランスの未知の魅力を宣伝し、フランス国内でお金を使うように促している。実際にこうした報道をみると、フランスがいかに変化に富んだ国であるかわかる。今まではとにかく外国に行かないと、ヴァカンスを過ごした気分にならないので、あちこちにで出かけたけれど、今年はコロナが怖いのでできる限り動かないと固く決意。

パリを離れて海辺や山に行くにしても大多数が列車を避け、車を利用。たしかにTGVは高速で便利だけれど、感染を恐れて家族だけ、あるいは親しい友人だけで移動するのです。このためにTVGは採算がとれないほど利用者が少ないし、飛行機も同じ。

いつもは大賑わいの避暑地のホテルもがら空き。見知らぬ人と同じ建物の中で数日間過ごすのもキケンと判断するからです。当然レストランも半分か3分の1くらいしかうまらない。

もっとも賑わっているのは、海辺のバーとかディスコテック。音楽が鳴り響きそれに合わせて若者たちが我を忘れて踊っている。マスクもしていなければ、ソーシャルディスタンスも守っていない。「だってヴァカンスだもん」とコロナなど関係ないといった感じ。自分は感染しないと思っているらしい。

何度もヴァカンスを過ごした大好きな南仏のサントロペ。
以前の写真です。
今年も二人の友人が滞在しています。
私も行きたかったけれどガマン。来年にはぜひ!!

若者たちは聞く耳を持たないので閉鎖したバーもあるし、立ち入り禁止にした浜辺もある。屋内だけでなく、屋外でもマスクを義務化している町もある。首相が語っていたように、コロナにはヴァカンスはない。夏が終わってそれぞれ自宅に戻るときウイルスも一緒に帰宅し、感染者が全国に広がるのではないかと、とても心配。