リエージュ(13号線)
リエージュはベルギー東部の工業都市で、第一次世界大戦のときにフランス侵略をもくろむドイツ軍相手に激戦が繰り広げられ、ドイツ軍を激しく攻撃し進軍を遅らせます。その功績を称えるために駅に名を残したのです。
19世紀にリエージュの町を取り囲むように、12の要塞が建築されていました。その要塞をめぐっての戦いは8月5日から16日まで続きました。当時、攻防戦の指揮を取っていたのはリエージュ生まれのジェラール・ルマン将軍でした。
ジェラール・ルマン-1851-1920) |
ルマンの指揮のもとに3万の兵士が戦い、当初はドイツの攻撃にもかかわらず要塞は持ちこたえ、敵の予定を狂わせたのですが最終的にすべて破壊されます。ドイツに敗れたとはいえ12日間の防御戦闘は高く評価され、リエージュはレジオンドヌール勲章を受けたのでした。
古い歴史を誇るリエージュは、多くの教会がある美しい街です。ハプスブルク家の支配下にあった時代もあります。フランス革命のときにフランスが、その後はネーデルランドルランドが支配し、1830年の独立運動の結果ベルギーの一部となったのです。
初期フランドル派画家、ファン・エイクの 1435年の名作「宰相ロランの聖母」に リエージュの町が描かれています。 |
リエージュが神聖ローマ帝国の領地だった時代にはリエージュ司教領と呼ばれ、10世紀から18世紀のフランス革命まで、偉大な権力を持ち大きな繁栄をとげました。現在も過去の栄華を語る建造物が多く残っているし、軽くおいしいワッフル(ゴーフル)でも有名です。
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