2021年6月12日

ナポレオン展、大好評

 ナポレオンがセント・ヘレナ島で世を去って200年記念の今年、彼の偉大な功績にふさわしい大規模な展覧会を、パリ北東のラ・ヴィレットで開催中。コロナのために、入場は予約制で人数制限があります。そのために、ゆったりと鑑賞できるのは、かえっていいことです。

ナポレオンが頭角をあらわした若き頃から、皇帝に就任した栄華の時代、その後、段階的に訪れる敗北、致命的なワーテルローの戦い、屈辱の流刑、フランスへの無言の帰還など、起伏に富んだ生涯の重要なポイントを絵画、彫刻、遺品などで構成しいる展覧会です。12月19日まで開催。

皇帝の座に就いたナポレオンと妃ジョゼフィーヌの肖像画。
中央は上院所蔵の皇帝の玉座で、今回はじめて上院を離れました。

ジョゼフィーヌの宮廷用マント―。シルクとビロード。
彼女は帝政スタイルをヨーロッパに普及させた、秀でた感性の持ち主。
フォンテーヌブロー城のナポレオンのベッドと家具。
枕に頭でなく背中をのせていたので、ベッドは小さめ。

日本を含め、多くの国に影響を与えた
「ナポレオン法典」の一部。1804年3月21日に発布。

ナポレオンは1802年5月19日にレジョンドヌール勲章を制定。
写真は1807年のナポレオンのレジョンドヌール勲章。

世継ぎを授けられないジョゼフィーヌと離婚したナポレオンは、
オーストリア大公女マリー・ルイーズと1810年4月1日に結婚。
そのとき使用された馬車。

待望の息子、ローマ王が1811年3月20日にチュイルリー宮殿で誕生。
宮殿で使用していたゆりかご。

戦いを続けていたナポレオンの戦地用ベッドと家具。
すべて折りたたみ式。