2021年6月7日

リッツ・ホテルのパティスリー

リッツ・ホテルのパティシエ・シェフ、フランソワ・ペレのお店「ル・コントワール」が、ホテルのカンボン通りに面した場所に6月7日にオープン。人生の楽しみがまた増えました。

2019年に、世界最高のパティシエに選ばれた現在40歳のフランソワ・ペレには、冒険心があり、思い切ったアイディアを発揮し、味にもフォルムにも思いがけなさがある。それに加えて体の奥深くまで浸透する、甘美な味がある。

リッツが長年の修復工事の後、2016年にリニューアルオープンしたときに、由緒あるホテルの重厚な趣を保つことを優先したために、あまり多くの改造は見られませんでした。それが「ル・コントワール」が生まれて、雰囲気が一変。まるで、深い眠りから覚めたかのように、生き生きとしているのです。

白とベージュの清涼感あふれるインテリアは、まさに21世紀ならでは。天井には、ペレの代表作のマドレーヌを思わせる、60個の大小の琥珀色のボヘミアガラスの照明があり、あたたかみがある光を放っています。

「ル・コントワール」Le comptoir Ritz Paris
さわやかで気品があり、身も心も浄化されそう。


このパティスリーには、ペレの秀でた感性が生んだハチミツとクリのマドレーヌ、細長いミルフイユ、こってりしたエトレクリームを添えたイチゴタルトなど、独創的なスイーツの他、チョコレートパンや、27cmもの長いサンドイッチもあります。

どれも魅力的で心が乱れます。©Bernhard Winkelmann

画期的なのは、ペイパーのゴブレに入ったボワソン・パティスリー。いわば飲むケーキ。ビスケットミルクと泡立てたクリームに、キャラメル、バニラキャラメル、マロンキャラメルの3種類のお味があり、その上に様々なトッピングがたっぷり。もう、忘れられない美味。

話題のボワソン・パティスリー。3つの異なるお味があります。©Bernhard Winkelmann

ボワソン・パティスリーのデッサンが、
店内の壁にも、外にも見られます。

店内に入って天井を見ると、
ボヘミアガラスの照明が、ますますマドレーヌに見えて、
これは絶対に買いたいと思ってしまいます。


長い行列も、楽しみが目前にあるから気にならない。


月曜から土曜日まで、8時から19時まで営業。長い行列が当分の間続くのは仕方ない。

Le Comptoir
38 rue Cambon 75001 Paris