2024年6月15日

とつぜん議会解散 ゆれ動くフランス

衝撃が起きたのは6月9日夜。欧州議会の議員選挙の結果をテレビでみていたときのこと。いつも通りゲストの政治家や評論家がそれぞれ意見を述べていたその最中に、
「ただいまからマクロン大統領の特別声明発表があります」
と、司会をしていたジャーナリトが告げ、大統領が短い声明をカメラに向かって述べました。

この選挙で与党は完全に敗北し、勝利者は極右翼の国民連合。しかも大勝利。結果が分かって1時間もしない内にマクロン大統領が国民に向かって発表したのは、直ちに議会を解散するという驚くべき内容。下院議員の1回目の選挙は6月30日、2回目は7月7日におこなうと、今まで見たこともない厳しい表情で、しかも、短く必要な事のみを語る内容で、そのために冷たさを感じたほど。きっと感情を抑えていたのでしょう。

誰も予測していなかった突然の総辞職、選挙までのあまりにも短い時間、重要なオリンピックを目前に控えているのに、なぜ今なのか・・・ヴァカンスに出かけている人もいるはず・・・

大きな衝撃を受けたけれど、マクロン大統領はどの党が勝利しようとも、辞職する気はまったくないと断言。それが、もしかしたら、一種の安心感を与えるかもしれない。初めての選挙で大統領になった型破りのエマニュエル・マクロン。私生活も24歳年上の妻と、これも型破り。今回の決断も型破り。

ニュースから目が離せない日々の中で、安らぎを与えてくれるのは自慢のゼラニューム。1メートルをこえる優等生で、朝起きて花の咲き具合を見るのが何よりの楽しみ。

うらやましいほど背が高くスリムなゼラニューム
私が一番気にいっているのはこの色のお花。
たいした手入れをしていないのに、
こんなにキレイな姿を毎年見せてくれるのです。