2024年7月4日

雅子皇后着用のティアラ

 チャールズ3世国王のご招待でロンドを公式訪問なさった日本の天皇ご夫妻の滞在中の様子は、フランスでも報道され、日英の関係がいかに友好的で素晴らしいか、多くのフランス人にも伝わったようです。

このご訪問でフランス人がもっとも興味を抱いたのは、バッキンガム宮殿での晩餐会。特に雅子皇后のダイヤモンドのティアラに関心が集まり、ロイヤルファミリー専門のジャーナリストが詳しく説明しているのには、驚いたり感心したり。

それによると、このティアラは1917年に御木本幸吉が大正天皇の后、貞明皇后のために制作した逸品。12世紀から日本の皇室の紋章になっている菊の花がモチーフ。16枚の花弁を持つ菊がホワイトダイヤモンドでほどこされていて、中央の花は大きめで、サイドに行くにしたがって少しずつ小さくなり、その間に葉が描かれているとのこと。

イギリスのエドワード皇太子、
後のエドワード8世国王が訪日したさいの写真。
豪華でエレガントな帽子を被っている貞明皇后。
1922年
チャールズ国王夫妻と天皇皇后両陛下。
雅子皇后の美しさと、
ティアラが大きな話題でした。

このティアラは第二ティアラと呼ばれ、良子皇后、美智子皇后が数回着用し、雅子さまが皇后になられて5年目にはじめて着用。きっと重要な機会を待っていたからに違いないとしています。このように皇后のティアラの詳細も報道されるのをみて、改めてフランス人のロイヤルファミリーへの強い関心を再認識。革命で王政を廃止したのに、今でもロイヤルファミリーに関心を持っている人が多いフランス。雑誌の表紙に王家の人々の写真をのせると、販売数が一挙にあがるようです。

2024年7月1日

国の一大事 高い投票率


 突然の議会解散で国中に嵐が吹きまくっている中で、昨日、6月30日に一回目の議員選挙が行われ、結果は予想通り極右党が大勝利し33%獲得、それに続くのが左派連合で28%、与党は21%。

この選挙にいかにフランス人が関心を抱いているか、というより、自分たちの国の行方を心配しているかは、66%もの投票率から分かる。これは1978年以来の歴史的投票率だそう。

7月7日に決選投票が行われ、それに向けて激戦が繰り広げられるので、この一週間は選挙の話が白熱化するばかりでしょう。左派連合と与党の目的はただひとつ。極右党に政権を握らせないこと。

独断で議会解散をしフランス中に大混乱を引き起こし、厳しく非難されているマクロン大統領も極右党阻止のために結束するよう呼び掛けています。オリンピックを目前に控えているのに、この騒ぎ。それに影響がないことを願うばかり。