チャールズ3世国王のご招待でロンドを公式訪問なさった日本の天皇ご夫妻の滞在中の様子は、フランスでも報道され、日英の関係がいかに友好的で素晴らしいか、多くのフランス人にも伝わったようです。
このご訪問でフランス人がもっとも興味を抱いたのは、バッキンガム宮殿での晩餐会。特に雅子皇后のダイヤモンドのティアラに関心が集まり、ロイヤルファミリー専門のジャーナリストが詳しく説明しているのには、驚いたり感心したり。
それによると、このティアラは1917年に御木本幸吉が大正天皇の后、貞明皇后のために制作した逸品。12世紀から日本の皇室の紋章になっている菊の花がモチーフ。16枚の花弁を持つ菊がホワイトダイヤモンドでほどこされていて、中央の花は大きめで、サイドに行くにしたがって少しずつ小さくなり、その間に葉が描かれているとのこと。
イギリスのエドワード皇太子、 後のエドワード8世国王が訪日したさいの写真。 豪華でエレガントな帽子を被っている貞明皇后。 1922年 |
チャールズ国王夫妻と天皇皇后両陛下。 雅子皇后の美しさと、 ティアラが大きな話題でした。 |
このティアラは第二ティアラと呼ばれ、良子皇后、美智子皇后が数回着用し、雅子さまが皇后になられて5年目にはじめて着用。きっと重要な機会を待っていたからに違いないとしています。このように皇后のティアラの詳細も報道されるのをみて、改めてフランス人のロイヤルファミリーへの強い関心を再認識。革命で王政を廃止したのに、今でもロイヤルファミリーに関心を持っている人が多いフランス。雑誌の表紙に王家の人々の写真をのせると、販売数が一挙にあがるようです。
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