2014年9月7日

節子さん、アスティエ・ド・ヴィラット展

バルテュスとランプ。
左が再現されたランプ。

伝統を重んじる製法で高く評価されている、
陶器で有名なアスティエ・ドゥ・ヴィラット展で、
節子・クロソフスカ・ド・ローラさんの作品も多数展示されました。

その会場となったのは、
ルイ14世の時代に大活躍した、
著名な劇作家モリエールが住んでいた由緒ある館。
パリの中心でありながら、古く重厚な歴史の香りがいまだに残っている貴重な住まいです。

節子さんのご主人、巨匠バルテュスの素晴らしいお写真が、陶器と別のお部屋の静けさが支配している中に展示してあり、感慨にふけないではいられません。

爽やかな着物姿が
ひとききわ美しい節子さん。
バルテュスの後方にあるランプは、
彼がローマのメディチ館館長だった時代に自ら生み出したもの。

その後スイスに移りグラン・シャレに住んでいた時代にも、ずっと愛用していたそうです。

それを、節子さんとお嬢さんの春美さんの協力のもとに、アスティエ・ドゥ・ヴィラットがオリジナルに最大の敬意を払いながら再現し、美しい姿を披露しています。

バルテュスが敬愛を抱いたいた
東洋文化の深みのある静謐さが、
そこからゆっくりと漂ってくるようです。
節子さん作のお香用の猫
手前はお香「グラン・シャレ