2014年9月27日

パリコレです

ルーヴルのクールカレに
浮かぶDIORの文字。
黒い部分が会場エントランス。

2015年春夏プレタポルテのコレクションが今たけなわです。夏が終わったばかりだというのに、もう来年のお話。

モードは先へ先へと誘ってくれるので、何となく時代を先取りしている感じ。
楽しいです。

今回のディオールのショーは、
まず会場が驚きの場。
ルーヴルのもっとも古い建造物に囲まれた、いわば中庭にあたる石畳のクールカレが選ばれたのです。
その上に大きなテントを張り、その中でコレクション発表が繰り広げられたという素晴らしいアイディア。

ディオールのコレクション
クールカレといえば、13世紀の国王フィリップ・オーギュストが、パリを守るための城砦として建築させたもの。歴史がしっかりと浸み込んでいて、そこに行くたびに「フィリップ・オーギュストの声が聞こえるみたい」などと、大感激する私なのです。

現存する最古の建造物に包まれた会場は、入り口も驚きの発想。
DIORという文字が、空間の中に浮かんでいるように見える。近づくとそれが透明の版に支えられいるのに気がつきます。
その下の黒一色の仮説通路がエントランス。
そこを通って行くと、突然、明るくコテンポラリーな会場に到着する仕組み。

もっとも関心したのは、ルーヴル最古の建物を損ねないように、
透明版にDIORと爽やかな文字で記したこと。
日仏と新旧のミックスです。

歴史的に重要な場で、未来を語るコレクション。
新旧の組み合わせに、ディオールの秀でた感性を再認識。

なぜか、この日の私も新旧のミックス。
日本の伝統的な絞りの羽織と、黒のセーターとタイツ、そしてディオールのブーツとバッグ。
感性に共通点があるのかしら、などどひとり感激に浸っていました。

現代に即した、若く花のような女性ばかりのコレクションは、文句なしに素晴らしかった。