オリエント急行のエンブレム。 |
憧れのオリエント急行。 ピカピカに磨き上げてあり、外観にさえも高級感があふれています。 |
「お飲み物は」
などとにこやかに話しかけられ、フルーツジュースを飲む。
ドリンクを手に目の前のオリエント急行の外観にうっとりしていると、銃を手にしたポリスがホームを行き来しているので緊張。そればかりではなく、列車の中に入って椅子の下まで丁寧に調べている。
オリエント急行の前で、 3人のプレジデントのご挨拶。右が国鉄総裁。 セキュリティーが気をつかうわけです。 |
彼女がいらしたということは、重要なことに違いないと、一瞬、ドキッとして我が服装を見る。
ジーンズ、セーター、コート、マフラー・・・・とってもカジュアル。
続いて国鉄総裁の姿も見えた。服装がますます気になる。
そうしている間にマイクを手に国鉄総裁、ヴェルサイユ宮殿総監、オリエント急行社長が次々に挨拶し、やっと謎が解けました。
ラリック作のガラス・パネル。 優美で幻想的な裸婦が壁に趣をかもし出しています。 |
多くを学び、サンクトペテルブルクの近代化につとめ、ヴェルサイユを模倣した宮殿まで建築させたロシア皇帝が、遠方から長旅をしてヴェルサイユ宮殿においでになった。それで宮殿と豪勢な旅で名を成したオリエント急行が結ばれたのです。そのほかにも宮殿で旅をテーマとした企画があるそう。
ラリックの花束も壁を美しく飾っています。 |
重厚な椅子とカーテン、金箔をのせたグラス、 銀のカトラリー、鮮やかなブーケ。 食文化を尊ぶフランスならではのおもてなしの食堂車。 |
お好きなように自由にご覧くださいと言われ、角度が結構きつい列車の階段をのぼり中に入ると、ラリック作のガラス・パネルが視線を捕らえます。柔らかな光を放つパネルが驚くほど豊富。裸婦を描いたのもあるし花束のもある。
品格ある個室。 |
ブーケもいたるところに飾られていて、このままイスタンブールまで行きたい気分。
「座り心地を試してみて」と言われ、ついその気になって。 |
今年5月からグラン・トリアノンで、ピョートル1世大帝展が開催されるとのこと。
100を超える貴重な品がロシアから運ばれ展示されるそうで、今からとても楽しみ。
これに関しては、またの機会にと思っています。