ジャック・シラクへの国民のお別れは、29日午後アンヴァリッドのサン・ルイ教会で行われました。朝から雨が降っていましたが、きっと並ぶだろうと思って軽いランチを取って身支度を整え、早めにアパルトマンを出ました。
一時間半前に着いたのに、 すでに500メートルほどの行列。 |
厳重な荷物検査の後敷地内に入ったのは並び始めて5時間後。 |
雨が降りしきる中、12時半にアンヴァリッドに到着。その時点ですでに500メートルほどの列ができていました。中に入れるのは2時からとのことで、少しづつ進む行列の中にじっと立ち並ぶこと5時間。その間に数人のフランス人と話し合い退屈することはありませんでした。荷物検査の後アンヴァリッドの敷地内に入ったのは5時半。その後警備兵の姿があちらこちらに見える「名誉の内庭」に入ります。
ジャック・シラクの演説の声が絶え間なく流れる「名誉の内庭」。 |
サン・ルイ教会の入り口にフランスの三色旗。 上方にはナポレオン一世皇帝の青銅像。 この教会の後方のドームの下にナポレオンが眠っています。 |
その「名誉の内庭」でもまた列を作りながらサン・ルイ教会に真っ直ぐ進む間、ジャック・シラクの様々な演説の声がスピーカーで流されていて、暖かみのある独特の話し方を再び耳にし懐かしさがこみあげてきました。教会の入り口の両サイドにはフランス国旗が飾られていて、奥まった所にジャック・シラクの大きな写真が見えてきました。手を振って国民に呼びかけているような写真の前に、フランス国旗に包まれたジャック・シラクの棺が安置され、近くでは衛兵が緊張した面持ちで立っていました。
フランス国旗に筒まれたジャック・シラクの棺。 国民に別れを告げる温かい微笑みのジャック・シラク。 |
棺の近くで見守る衛兵。 |
追悼記帳も長い列。 |
行列は翌朝7時まで続きました。 |