コロナ感染者が増える一方で、今年7月に開催予定の東京オリンピックが、日に日に厳しい状態に追い込まれているようですが、パリは、すでに、2024年のオリンピック開催に情熱を捧げています。
リニューアル工事中のエッフェル塔。 でも毎夜輝く「光のダイヤモンド」は 工事中も続きます。 |
まずエッフェル塔がそれに合わせて大々的なリニューアルの工事に入っています。そうした中でも2000年に始まった「光のダイヤモンド」と呼ばれる、夜のイルミネーションは、通常通り続けられています。
1900年のパリ万博会場として建築されたグラン・パレ。 当時の面影は今でも健在。優雅な時代だったのですね。 |
美術展やファッションショー、その他さまざまなイヴェント会場として馴染み深いグラン・パレも、オリンピックを目指した修復工事のために閉鎖。そのかわり、シャン・ド・マルスの旧陸軍士官学校前に、巨大な「つかの間のグラン・パレ」を設け、そこで行事を行うそうです。その大きさは10,000m²。
建築家は日本でもおなじみのジャン・ミッシェル・ヴィルモット。歴史に敬意を払いつつ、近代建築を実現する巨匠です。数回インタヴューをしましたが、とても気さくで、話術に富む人。「つかの間のグラン・パレ」も旧陸軍士官学校をそこねないで、コンテンポラリーな設計。建築途中の写真を見ましたが、爽やかさが漂う画期的な建造物です。一刻も早く中を見たい。
フランス人の心のより所のノートル・ダム大聖堂。 |
もっとも関心が高いのは、劇的な大火災にあったノートル・ダム大聖堂。文化大臣の発表によると、オリンピック開催の2024年の4月15日、つまり火災で世界中の人々の心を打った日に、最初のミサを行うそうです。大聖堂全体の修復はその日に間に合わないけれど、オリンピック開催という重要なイヴェントがある年に、ミサをあげる意義があるからです。
このように、パリは2024年のオリンピックをめざして、まっしぐらに突き進んでいます。
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