2022年5月1日

5月1日のパリ

5月になって何となく心機一転。4月から5月に変わっただけなのに、リフレッシュした感じ。

この日はメーデーだからデパートも、スーパーもブティックも休業。でも観光地のレストランとカフェはある程度開いている。労働者の祭典のこの日はデモに参加する人が多い。今日だけでフランス全国で100を超えるデモがあるのだから、この国の労働組合の凄さがわかる。フランスの労働組合は100年もの歴史があり、現在は5つの大きな組合があるのだから、半端ではない。

5月1日はメーデーの日だけれど、心が和むスズラン祭の日でもある。幸福をもたらすこの花を大切な人にプレゼントするのです。スズランをプレゼントする習慣が生まれたのは、16世紀の国王シャルル9世の時代。ということで、こちらの歴史はもっと長い。

労働者が声を張り上げながらデモを行う一方、可憐なスズランを愛する人に捧げる5月1日。とかく物事を複雑化するのが好きなフランスらしい。

いつも間にか、たくさんのカモの雛が生まれてヨチヨチ泳いでいる。
こんなに小さいのに、泳げるとはナンと立派なことよ。
それに比べて人間が成人に達するまでの長い事。

ヤギさんはキレイに咲くチューリップを避けながら、
その周囲の雑草を食べている。これもまた感心。

プレゼント用にパッケージングしたスズランが、あちらこちらで売られています。

我が家のバルコニーのゼラニウムも咲き始め、毎朝見るのが楽しみ。

4月は5年ぶりの大統領選で精神的に落ち着かなかったけれど、5月に入って暖房も切れ、気候も爽やかで気持ちがいい。何かいいことがあるような気配がするパリです。