パリの建物に、高さや色の制限があるのはよく知られている。19世紀末のナポレオン3世時代にパリ大改造が行われ、ファサードを統一した見た目に美しい建物が建築され、そのエントランスのドアも、クラシックで重厚でした。あれから150年以上経っているものの、美観は保たれている。
ナポレオン3世時代の典型的なドア。 |
でも、この頃は、かなりカラフルで個性的なドアをよく見かける。しかも、そうしたドアが石灰岩で造った建造物と見事に調和している、と思うのは、もしかしたらパリという名称が左右しているのかもしれない。パリはセンスのいい街という定評が昔からあるから、びっくりするような新しい試みも、
「さすがパリだけあって、斬新」
とか
「パリジャンは、未来の先取りをする感性の持ち主」
などと褒められる。
歴史を重んじながらも、徐々に新時代にふさわしい変化を遂げているパリ。最近目についた、独創的なエントランスドアをいくつかご紹介。
ブドウの飾りがシックでおしゃれなバーのドア。 |
住居のエントランスドア。 まるで、美術館の入り口かと思うような高尚な趣。 この中にアパルトマンがあるとは、ちょっと信じがたい。 |
宝石を散りばめたような輝きを放つドア。 フォルムも大きさも統一されていないのは、 さすが自由を尊ぶフランス。動きが感じられて楽しい。 |
シンメトリックな装飾が高貴。 落ち着いたブルーとゴールドが相まって、かもし出す気品。 ヨーロッパの大都市ならではの風格がある。 |
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