2013年5月6日

シャトレのつぶやき 69 思い出のアルバム11


春、でもすごく寒い

5月になったのに、
今でも暖房を入れていると
ママンは毎日ブツブツ。
「とうとう地球はくるったのね。
でも、ほかにいくところもないし・・・
だからこのまま暮すしかな~い」
と、どうでもいいことばかりいっている。



ワタシはそんなことより、
まず、かんさつ
このタワーの使いかたをマスターしたいの。
エッフェルタワーより低いけれど、
少しでも高いほうがいいもん。
ざっしの写真でみると、
ネコ族がいかにも幸せそうにすわったり、
ねむったり。

で、ワタシもトライしたいけれど、
どうもしんぱい。

まず用心してタワーをカンサツ。
そのあと筒のなかにおそるおそるはいってみる。
ためしに入ってみる。 
変なきぶんでイヤッ!
 
でも、どういうわけかすご~く狭い。

だから居心地がワルイ。
すご~くワルイ。

なので、これはすぐにやめて、
タワーの一階にのぼってみる。
するとなんと、
ママンが大切にしている木が目の前に見えるではないの。

それで一枚、また一枚とたべる。
さいきん野菜がふそくしているから
ちょうどいい。ムシャムシャ。

はっぱをたべるのにちょうどいい
「な、な、何しているの!!」
いつもの悲鳴がひびく。
あの人の声はとにかく大きいの。

ナニって、見ればわかるのにね。
でも、もう葉っぱはほとんど食べてあまり残っていない。
枝だけじゃ、みる気にもならない。

アー、それにしても、今日はいろいろあってつかれた。
心も体もつかれた。
だからその場にすわって、いつの間にかス~ヤスヤ。

それを見て
「あーら、やっとタワーの使い方
がわかったのね。
苦労して組み立てたかいがあるわ」
ここがいい。


ママンはごきげん。
ワタシもごきげん。

春の、あるしあわせな日のことでした。


2013年5月3日

東北スクールの大きな願い


東北スクールの
イヴェントプロジェクト発表
パリOECD本部で。
左から生徒リーダー、
福島大学教授、吉川OECD日本大使、
OECD事務総長教育顧問、司会者。


巨大地震、巨大津波、
そして巨大な原発事故。
世界を驚愕の渦に巻き込んだ2011年3月の東日本大災害は、
世の中がいかに変化しようとも、
決して消えることなく、
歴史の中に生き続けていくことでしょう。

前代未聞の大災害にあったにもかかわらず、被災地の方々の、沈着で、控えめとさえいえる態度は、世界の多くの人々の感動を呼びました。

それは同時に教訓でもありました。
同じ地球上で、
同じ時期に生きている人類の中に、
このような人々もいるのだと、
2014年8月のパリでの
イヴェントプロジェクトのいくつかを
スクリーンで紹介

日本人の気高い精神性に、
世は驚き、感激したのです。

大災害の一ヵ月後に日本を訪問した
アンヘル・グリアOECD事務総長は、
荒野のようになってしまった地域に
心を動かされ、復興のための支援を確約しました。
その一環として立ち上げたのが
「東北スクール」

この画期的な企画を、
伊達市の中学生が共同開発した
ゼリー。
イヴェントで販売する予定の製品のひとつ
吉川元偉OECD日本大使が
情熱を込めて支援しています。

福島、宮城、岩手の被災地の
中学生と高校生、
約100人で形成されるこのスクールの目的は、OECD本部があるパリで、
2014年8月に東北の復興の状況を知らせ、
東北特有の魅力をアピールする数々のイヴェントを企画し、実現すること。

公共機関や財団、民間企業などが支援しアドヴァイスをしますが、
イニシアティヴをとるのは生徒たち。
資金集め、多種多様なプロジェクト、その実現を生徒たちが一致団結して行い、
生徒たちの全面的信頼を
受けている
吉川元偉OECD日本大使
東北地方は
これほどのダメージを受けたけれど、
それに負けない精神力も才知もあることを、
パリから発信するのです。

これからの世を担う若者たち。
彼ら自身が未来を作るエネルギーの発光体なのです。

5月2日、パリのOECD本部に東北スクールの16人の生徒代表が集まり、
2014年8月末のパリでのイヴェントのプレゼンテーションをしました。
14歳から16歳の若い彼らの、清く、力強い意志に、日本の明るい将来を見る思いでした。

2013年5月1日

女王退位と新国王即位


4月30日に女王が退位し、新国王が即位したオランダは、ここ数日間、世界の視線をひとり占め。特に日本は、皇太子妃雅子さまが参列なさったので、さぞかし大きな話題になっていることでしょう。

1609年から日本とオランダには通商関係があり、鎖国時代でさえも途切れることがなかった両国。今回の皇太子ご夫妻揃っての国王即位式参列により、友好関係がさらに深まることは確実。どの国でも、王族が果たす外交の強さは格別です。

私個人としていは、今回の公式訪問により、雅子さまの健康が急テンポで回復に向うことを願っているし、その可能性が大きいように思えます。皇太子妃の写真を拝見している限りでは、水を得た魚のようにハツラツとしていて、彼女に必要なことが何であるかわかるような気もします。

王家の重要な行事があると、大騒ぎしてテレビで実況中継をするフランス。今回もあらゆるメディアが特集。何度もブログに書きましたが、王侯貴族の華やぎに満ちた時代に、
スランス人はいつまでもノスタルジーを抱いているのです。家具にしても、今でもルイ16世様式がもっとも人気があるのは、その目に見える証拠のひとつ。

オランダ新国王ウィレム・アレクサンダーは、どちらかというとおとなしい性格。それを補うかのように、アルゼンチン出身のマキシマ妃は、明るく、活動的、その上頭脳明晰で語学堪能。オランダ語も数ヶ月でマスターし、国民の心をたちまち捕らえたほど。オランダ行きを迷っていらした雅子さまに、直接お電話でお誘いしたとのことで、その機転も行動力も、現代のオランダを代表する王妃にふさわしい。

若い国王夫妻が誕生し、オランダの王室が、ひいては国自体が新時代を迎えたことを世界はしっかりと感じています。時代は刻々と、しかも加速度的に変化している。それを感じられることは、国民にとって糧であり活力であり、将来への期待、希望にも繋がると思う。もちろん、外国への強力なアピールとなり関心度も増す。

こうした世の動きを知るにつけ、日本の皇室の変化はいつ起きるのかと、フランス人の友人の質問はしつこいくらい。オランダ国王即位に雅子さまが参列なさったことは、フランスのメディアも報道。今回の久々の海外公式行事参列が、プリンセス・マサコに良い結果をもたらせることを願っている、との解説が圧倒的に多い。このように、世界は日本の皇室の動きに注目しているのです。

女王が三代続き、162年ぶりに国王を迎えたオランダ。伝統と近代性の両面を持つ、21世紀にふさわしい王室を目指すと新国王のお言葉。46歳になったばかりのヨーロッパでもっとも若い国王と41歳の王妃のもとで、オランダは、今、大きな変貌を遂げようとしているのです。それがパリまで伝わってきます。 

2013年4月19日

日本の漆の長持、不思議な旅


マザランが所有していた
17世紀の日本の長持。
漆が四面と中にもびっしり施されています。

17世紀に日本で製作された、
漆加工をほどこした長持が、
フランス人の興味をひいています。

作品自体も素晴らしいけれど、
それを購入したのが
フランス歴史上最大の国王と謳われる、
ルイ14世の宰相であり枢機卿の
マザランだったことが判明。
そのために興味が倍増しているのです。

青年時代のルイ14世に、
国王の地位安泰のために、
絶対王政を確立することの重要性を説き、             
国王を支持しながら
それを実現させたマザラン。

当時、彼の威勢は王をしのぐほどのものだったのです。
親政をおこなうようになった
1661年のルイ14世

マザランが世を去った1661年から
親政をおこない、
ブルボン王朝の偉大さを
世界に示したルイ14世ですが、
その基盤を築いたのがマザラン。

マザランは政治にたけていただけでなく、
文芸に造詣が深く、世界の美術品や蔵書を
長年にわたって収集。
抜きん出た人物であるだけに、
クオリティも数も破格。
叢書は、パリ市内にある
マザランの名を冠した図書館に保管され、
美術品は子孫に引き継がれ、
その多くがオークションで様々な人手にわたっていったのです。

今回話題になっている長持は、偶然に発見されたもの。
あるフランス人夫妻が、
家を処分して老人ホームに住む決心をし、
家具調度品もあることだしと、
オークショナーに頼むことにし、
たまたまテレビで見かけたブイヤックに依頼し、
自宅に来てもらう。


イタリア出身の
偉大なマザラン。
話がはずみ、
ではワインでも、と父親が自慢していたワイン箱を開けて
ワインを取り出し乾杯。
そのときブイヤックは目にとめたのです。
ワイン入れに漆加工がしてあるのを。

その家具を注意深く見ていたブイヤックは
大衝撃を受けました。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館
(私が一番好きな博物館!!)で目した
マザランのコレクションとあまりにも似ていたからです。

急遽家に戻った彼は、
詳細にわたる調査をし、
その結果、長持はマザランが
オランダ人から購入した四つの家具のひとつであることが判明。
年の経過と共にいろいろな人の手にわたり、
フランス人夫妻の父親がロンドンの競売で買って、
ワイン入れにしていたのでした。


マリー・アントワネットの
コレクションのひとつ
革命を逃れた貴重な作品。
長持は6月9日にオークションで売られることになりました。
1640年ー1650年の貴重な作品だそうで、
世界のコレクターの目が光っています。
何しろ日本の漆は大評判で、マリー・アントワネットもコレクションしていたほど魅力的なのだから。
こうした宝物が隠れているのも歴史ある国ならでは。

我が家のカーヴも一度真剣に見てみよう。
何しろベルエポックの時代の建物だから、
今までに暮していた人が何か残しているかもしれない、と春の暖かい空気にふれながら思ったりしています。

2013年4月12日

クリヨン・ホテル、オークション

オークションの内覧会

以前ブログに書いたように、
クリヨン・ホテルが
リニューアルのために閉鎖されます。

そのために、
ホテルで使用していた数々の品が、
オークションで売られることになっています。

4月12日からその内覧会が
ホテル内でおこなわれていて、
思った通いりすごい人気。
話題のバー
セザール作


今日は金曜日で平日なのに長~い行列。
中に入るまで
辛抱強く待たなければならない。
この調子だと
ウィークエンドはどうなることやら。

一番の高値になりそうなのは、バー。
著名な彫刻家セザール作。
これではいくらになっても不思議ではない。
金額に関係なく購入したい人が
すでにいるそう。


クリヨンであるからには
名酒にちがいない
2000本のワインが待っています。
カーヴにある2000本のワインも売られる。
そのほか家具、シルバーのカトラリー、
シャンデリア、テーブルクロス・・・
全部で3500もの品。

世界の君主や大スターと深い関係があるホテルであるからには、
たとえひとつの品でも、
すばらしい記念になる。
16日までの内覧会でどのくらいの人が見に行くか、
これも楽しみ。


 オークションは4月18日から22日。

2013年4月8日

オ・プランタン、カタールの手に

オ・プランタン
パリの老舗のデパートのひとつ、
オ・プランタンのオーナーがカタールになります。
石油と天燃ガスでうらやましいほど豊かなカタールは、ロンドンのハロッズを2010年に買収して話題を呼んだばかり。
それが今度はパリに進出。

外国の買収は今始まったことではなく、
パリの著名なホテルのオーナーはほとんど中近東。
重要な救い主なのです。
今回話題を呼んでいるのは、初めてのデパート進出のため。
アール・ヌーヴォーの屋根が歴史記念物になっているとはいえ、
外観の老朽化はやはり気になる。

そういえば、以前パリには高島屋、三越など
日本のデパートもいくつもありました。
でも今は連絡事務所のみ。
日本もデパートが合併したりで大変なようですが、
世界的傾向なのでしょうか。
ギャラリー・ラファイエット

でも元気なデパートもパリにある。
そう、ギャラリー・ラファイエットです。
いつもすごい人、人、人そしてまた人。

リニューアルも頻繁にしているし、
最近は各階のエスカレーター付近に
ユニフォームに身を包む案内人がいて、
にこやかに「ボンジュール」などと挨拶するではないですか。
しかも若い美男美女ばかり。

サーヴィスで有名な日本も顔負けです。
もしかしたら、日本の真似をしたのかもしれないけれど、
何しろステキなパリジャン、パリジェンヌのお出迎えは一味違います。

専門店では、気位の高い販売員に嫌なおもいをさせられることもあるパリ。
それに反してギャラリー・ラファイエットのサーヴィスは、
クライアントを大切にしているのがしっかりと伝わってくる。
誰でも気分が良くなるし、また行きたくなる。
競争に勝つための、小さいことながら大切な気配りです。

2013年4月2日

シャトレのつぶやき 68 思い出のアルバム10


かくれんぼって大好き
ときどき、かくれんぼして遊ぶの。
ナニが一番おもしろいかというと、
ママンのあわてたすがたを見ることなの。

ワタシがちょっとナニかのかげにかくれると、
あの人青くなって大声を出したり、
あちこちウロウロとさがしまわったり。

たいして広くないアパルトマンだから、
カンタンに見つけられハズなのに、
心が動揺してるママンは、それさえもできない。

イスやソファの下をみるのはクラシックなことで、
あわてふためくあの人は、
ゴミ箱の中をのぞいたり、
カーテンの後ろをみたり、
自分のブーツの中をみたり、
その辺に散らかしている新聞をどけたり、
本箱の上をみたり・・・
しかもジシンがないから、同じところを何度もみるの。

ひどいときには、ドアをあけて外をみる。
ワタシがひとりで重いドアをあけられないのをしっているのにネ。
ベッドサイドのテーブルの上に
キティちゃんのぬいぐるみが
置いてあって、
その隣りにワタシがすわっているときにも、
区別がつけられないで、みのがすこともあるの。
これはほんとうに重症ね。

あちこちさがしても
ワタシのすがたが見えないと、
「どこにいるの?」
と、今度はすご~くやさしい声をだすの。
それに誘惑されまいと、
ガンバってかくれ続けるワタシ。


少しづつしか姿をみせないの
「ネ~、お家の中にいるんでしょ。それくらいわかっているんだから。
もうそろそろ出てきてもいいんじゃない?
いいことがあるから、ネッ」
こういうときはあぶないことをワタシは経験でしっている。

たった数分間かくれていただけなのに、
何年も離れ離れになっていたみたいに、
ワタシをぎゅっとしめ付けて、
ほおずりまでするの。
メイワク、メイワク。

でもあわてるあの人をカンサツするのって、シゲキテキ。
だからワタシは時々かくれるのです。