2021年7月15日

シャンゼリゼ 軍事パレード復活

 7月14日は、フランスが誇る軍事パレードが開催される重要な祭日。この日、陸、海、空軍の部隊や、警察官、消防士、エリート校の生徒たちが、りりしい制服に身を固め、凱旋門からコンコルド広場まで大行進。

昨年はコロナのために、大幅に縮小し、コンコルド広場の周りでグルグル行進し、軍用機やヘリコプターが飛んだとはいえ、数少なく、寂しかった。

それが今年は例年通り、華々しい。シャンゼリゼの両サイドの歩道には、衛生パスのコントロールを受けた観客が、マスク姿で見物。

マクロン大統領がのるジープが通ると、応援の声をあげる人もいれば、2日前に厳しい規制を設けたことに大反対し、ブーイングをあびせる人もいる。これは充分考えられたことで、この日にフランス各地で、抗議のデモがあったほど。

それにしても、フランス空軍の精鋭たちの飛行は、何度見ても美しく、感激。フランス国旗の赤、白、青のスモークを放ちながら、上空を舞うパトルイユ・ド・フランス。これを見るたびに、フランス人でもないのに、フランス国家を歌いたくなる。まるで、フランスが祖国であるように。

フランス国旗の3色のスモークを散りばめながら、
パリ上空を飛ぶパトルイユ・ド・フランス。
リヴォリ通りで撮影。

ルーヴル美術館の上に向かう姿が、美しく、感動的。

レーダー探知機つきの偵察機を囲む、戦闘機。
一糸乱れない飛行に、フランス空軍の優秀さを感じないではいられない。


日本で「パリ祭」と呼んでいるこの軍事パレードは、フランス軍隊が、いかに優勝か誇示しているようだし、きりっとした制服の軍人たちも、いかにも頼りがいがありそう。


パレードを終え、バスに戻る軍人たち。
約5000人がこの行進に参加。道路の左右にバスがびっちりとまっていて、
もちろん、他の車は通行禁止。


いろいろある国だけれど、力強い軍隊行進を見ていると、守られているようで、
安心感が生まれるのだから不思議。

2021年7月13日

マクロン大統領の声明、驚くべき効果

新型コロナウイルス感染者が少なくなって喜んでいたら、このところ、急激に感染者も入院患者も増え、ちょっと心配になってきたフランス。

この辺りで、引き締めなければいけないとばかりに、マクロン大統領がテレビで声明を発表。いつもは大統領官邸のエリゼ宮殿からなのに、今回は、シャンドマルスに最近誕生したばかりの「つかの間のグラン・パレ」 からの録画。

「つかの間のグラン・パレ」というのは、本物のグラン・パレが、修復工事で閉まっているために、その間、様々なイヴェントを開催できるように建築した立派な建造物。2024年のパリオリンピックにも使用するらしい。

スイーツが良く似合うパリ。
でも、今は、状況があまり甘くないパリ。


肝心の声明は30分続き、デルタ株の感染力が非常に強く、それに対抗するために、ワクチン接種を強化しなくてはならない、という内容が大部分。

それによると、医療機関や高齢者施設、あるいは自宅看護にあたるすべての人に、ワクチンを義務付け、9月中旬までに実施しないと、報酬を受けられないし、仕事を失うことになる。

それだけでなく、7月21日から、50人以上が集まる映画館や美術館などで、衛生パスポートの提示を義務とする。

現在は無料のPCR検査も、秋から有料とする。49ユーロ。

その他、カフェ、レストラン、ショッピングモールで働く人も、顧客も、さらに遠距離の公共乗り物に乗車するさいにも、衛生パスポート提示の法案が議会で採択されれば、8月から実施する。状況によっては、これをもっと広げることもありうる。

一時たりとも、テレビカメラから視線をはずすことなく、冷静に語り続けるマクロン大統領。

これだけ矢継ぎ早に言われて、これは一大事と、大統領の声明後、約926000人がワクチン接種の予約を入れ、翌日の午前中には130万人を超えたそう。

すごい効果。でも、これをすんなり受けるフランス人ではない。労働組合や、その他無数にある組合が黙っているはずがない。大荒れになりそうな気配。

2021年7月9日

華やかな話題いっぱい

7月5日からパリで 、21/22年秋冬オートクチュールコレクションのショーが開催され、華やかさが飛び交っていました。ディオールは例年通りロダン美術館で、限られた人数とはいえ招待客を迎えたし、シャネルはモード美術館ガリエラで、同じように観客が見守る中でのショー。バランシアガもオートクチュールを復活させ、モード界に活気が戻ってきたよう。

こうしたイヴェントがあるときには、カフェでマヌカンたちが軽食を取ったり、ティータイムを楽しんでいる姿を頻繁に見かけ、パリの景観をさらに美しくしているように思えてなりません。マヌカンたちはまさに「動く彫刻」。

オートクチュールコレクション中の、にぎわうカフェ。

彼女たちはシンプルな服装ですが、何しろスタイル抜群なので、すぐにマヌカンだとわかります。目立った服を着ていなくても、隠しきれないオーラがほとばしっているのです。学ぶべき装いもあるので、ついつい好奇心に満ちた視線を送ってしまいます。

7日からは南仏のカンヌで国際映画祭が始まっていて、内外の著名な映画俳優たちが、レッドカーペットの上をのぼる艶やなか姿をテレビでみていると、フランスにコロナ前の生活が戻ったよう。それだけでなく、イタリア大統領のパリ訪問を記念して、マクロン大統領がエリゼ宮で晩餐会を催し、ブリジット夫人は真っ白なロングドレスで、にこやかに出迎えたのだから、もう、これは、コロナの心配が去った印象を与えても当然。

セーヌ川の遊覧船もツーリストを迎えて張り切っています。

でも、これは一時的で、7月末から第4波が襲うなどと、税府は気を引き締める警告をだしています。せめて夏のヴァカンスの間は、そうしたことを忘れて、日々を満喫した~い。楽しい生活で生気を養っておくのも、大切。

コロナで疲れた心を慰めるためか、窓辺や外壁に、大規模な花飾りをするお店が増えているパリです。ほとんどが造花だけれど、花々のキレイさには変わりはない。とってもいいアイディア。フラワーショップやホテルではよく見かける光景だけれど、そうでないところに華麗な花々が飾られているのが、パリらしい。


インテリア製品のブティックにも、キレイな花装飾。

ひときわ目立つ豪華な花装飾のレストラン・カフェ。


豪華なお花につられて近づくと、ナンと日よけの内側にも花飾り。
一杯のコーヒーでも、これだけキレイな装飾の下だと、味も格別。

時計のブティックも負けていません。どうしても近づきたくなる。

老舗カフェ・ドゥ・フロールは、生花の飾りです。
ドラマチックで印象に残ります。

2021年7月6日

パリらしいランチタイム

 待ちに待ったパリのアンビアンスいっぱいのランチ。約2時間のランチに出席したのは約30人。コンコルド広場に面した贅沢な場所に、パリのエスプリ満ちるレストランがオープンし、その記念にご招待されたのです。

いつもの通り何を着て行こうかと散々迷い、最初は世界的に流行している花柄のロングスカートと決めたのですが、ちょっと大げさかと思い断念。結局、ランチなのでラフな服装で出かけました。気温はこの時期にしては21度と低め。なので、ジャケットも必要。雨が多少降るし、太陽も出る、などと天気予報が勝手なことを告げているので、傘とサングラスも持参。

このレストランは元々は王家の家具保管所で、革命で役目が変わり、2015年まで海軍省が置かれていました。その後リニューアルされ、建築当時の18世紀の豪奢な面影を見れるミュージアムになりました。その重要な建造物の一階にオープンしたのが、レストラン「ラペルーズ」。

リニューアルした元海軍省の建物。


エントランスで名前を告げ、中に入りシャンパーニュを受け取り、奥に進むに連れて、洗練を極めるインテリアに心が浮き立つばかり。ブルーを基調とした壁画、布を張り巡らした天井、随所に置かれたビロードの椅子、ほどよい大きさのテーブル、壁にはめ込まれた大きな鏡、キラキラした高貴な輝きを散りばめるバカラのシャンデリア・・・

次々に招待客が到着。まずはシャンパーニュ片手にご挨拶。

パリのエスプリ漲るテーブルセッティング。
テーブルクロスが白でないのがいい。

壁に大きな鏡をはめるのは、18世紀の特徴。
シャンデリアが鏡にうつり、豪華さに拍車をかけています。

奥まった所で落ち着いて美味を堪能できます。


お料理もワインも最高のお味。話術に富んだ人ばかりで、会話が途切れることがない。2時間のランチタイムはあっという間に過ぎました。パリに住んでいて良かったと、心の底から思いました。今後、こうした機会が増えるといいのだけれど。

後方のドアが開いていて、新鮮な空気が入るので安心。
会話が途切れない、友情と幸せいっぱいのランチ。

アントレはフォアグラ。

メインがホタテ貝のカルパッチョ。
忘れられない最高のお味。

2021年7月4日

ラベンダー満開のチュイルリー公園

 南仏の花の代表のように思われているラベンダーですが、パリの真っ只中でも見られます。チュイルリー公園のラベンダーは、毎年このシーズンにもっとも美しい姿をみせてくれるので、その周囲の椅子に腰かけて、ひとときを過ごす人が多いのです。

コンコルド広場近くにあるラベンダー畑。
心地良い香りに心身が喜びます。

愛らしいお花、清々しい香り。今度は本を持参して、椅子に腰かけて読書にふけりたい。


ラベンダーの香りは、自律神経を整える効力があると言われています。古い時代から殺菌作用があるともされ、治療にも使われていたそうです。ムラサキの小粒のお花が心に優しさを届けてくれるし、爽やかな香りを吸うと身体が浄化されるようで、心地よい。当分の間、ラベンダーに会いに毎週この公園に行くつもり。

マロニエに早くも実がなっています。今、とってもいい季節です。

2021年7月2日

ブルガリ ヴァンドーム広場店を拡張

 ヴァンドーム広場とラ・ぺ通りには、ハイジュエリーのブティックが競うように立ち並んでいますが、そうした中で、数日前からひときわ目立っているのがブルガリ。

拡張されたばかりのブルガリ・ヴァンドーム広場店。
一階の左から右まで全部ブルガリです。

イタリア発祥のブランドだけあって、ショーウインドーは太陽のような輝きを放っていて、その界隈が一挙に明るくなった感じ。以前からブルガリのブティックはあったのですが、それをさらに拡張して異彩を放っています。数多いショーウインドーには、個性的で華やかなブルガリのジュエリーが飾られていて、そこからオーラがほとばしっています。


個性的なヘビのモチーフのセルペンティネックレス。眩しいほどゴージャス。

愛らしい顔のヘビがキュートなオシャレなブレスレット。

古代ローマのカラカラ浴場のモザイク模様を取り入れた、
華麗極まりないネックレス。


長い人気を保っているバッグ、セルペンティフォーエバー。

ショーウインドーを見回っているだけで、元気いっぱいになります。製品は頻繁に変わるから、またオーラを浴びに行こう。

2021年7月1日

ラ・サマリテーヌ、想像以上に素晴らしい

 6月23日のリニューアル・オープニングの日に行ったものの、すごい行列で中に入るのをあきらめたラ・サマリテーヌ・デパート。その後いくつかの原稿依頼があり、それに数日間没頭していましたが、気になってちっとも落ち着かない。それで、意を決して書き換えの原稿をそのままにして、気になるデーパトに行ってきました。

一日中雨という予報だったのに、見事にはずれてお天気。でも信用ならないパリのお天気なので、傘を持参し、行例を覚悟で向かいました。ところが天気予報を信じた人が多かったのか、誰も並んでいなくて、すんなり中に入れました。

圧巻のガラス張りの天井から差し込む自然採光に
心が和みます。
中央から左右対称にのびる階段が、きめ細やかなレースのようでエレガント・

手すりには金箔が施されていて、高級感が伝わってきます。

すべての階段に木がはられていて、足に負担がかからない。


このデパートの最大の関心はガラスの天井と、その下の壁一面に描かれた孔雀と花々のアールヌーヴォーの装飾。これほど見事だとは思ってもいなかったので、しばらく見とれていたほど。それを見るだけのためにラ・サマリテーヌに行ってもいいほど素晴らしい。このような価値ある装飾がデパートにあるのは、さすが芸術の都市パリならでは。


たくさんのアールヌーヴォ―に囲まれて幸せ気分最高潮。

上から見ても下から見ても、均整が取れていて限りなく美しい。

世界中に名を轟かせている高級シャンパーニュ、
リュイナールのアーティスティックなデイスプレイ。


地上階から最上階まで吹き抜けになっているので、フレッシュな空気が流れているようで、清々しい。様々なメゾンの製品が飾られていますが、ケバケバしたディスプレイは皆無だし、それぞれ間隔を開けているので爽やかさが漂っています。

ショッピングをしなくても、このような空間でのお食事は心地良いに決まっている。そのためか、ガラスの天井下にあるレストラン・バー「ヴォワヤージュ」はすごい人気。今度はアールヌーヴォ―を鑑賞しながら、そこでお食事したい。「ヴォワヤージュ」は「旅」という意味で、諸外国のレシピを特有にアレンジしたお料理が多いので、グルメに好まれているのでしょう。「和牛のクロックムッシュ」という、興味を掻き立てられる一品もあるそう。


レストラン・バーの「ヴォアヤージュ」


リニューアルする前は庶民的だったのが、まるで生まれ変わったように、洗練を極める高級デパートになったラ・サマリテーヌ。しかも地下にスパまで設け、今までのデパートの固定観念を変えています。

5月1日の働く人の祭日「メーデー」のみ休業で、364日オープンしていて、しかも10時から20時までと営業時間も長い。新しい試みがいっぱいで、当分の間、話題の中心になっているでしょう。