2014年1月11日

話題の映画 「イヴ・サンローラン」


イヴ・サンローランが亡くなって今年で6年目。
その間にサン・ロック教会での追悼ミサ、
バスティーユ・オペラでの彼に捧げるクラッシク・コンサートが二度あり、
そのすべてに出席させていただき、記憶から消えることのないイヴ・サンローラン。

今、彼の映画が上映中で大変な評判。
主役を演じるのは演技派の若い青年ピエール・ニネイ。
コメディ・フランセーズの俳優で一般に名が知られていないだけに、
新鮮でかえっていい。

インターコンチネンタル
(現在のウエスティン)ホテルの
「ナポレオン3世のサロン」が
ショーの会場でした。
ほっそりした体、細面で品があり神経質そうな表情もサンローランそのもの。
役をこなすために数ヶ月かけてデッサンのレッスンを受け、布地の触り方、扱いかたも学び、人に会うことも極力さけ本人になることにひたすら専念。

その結果、サンローラン育ての親とも言えるパートナー、ピエール・ベルジェを感動させ涙を流させたほどの作品になったのです。

稀にみるモードの天才の息吹が画面から放たれる、
見ごたえある映画です。
華やかな世界の裏がいかなることかも伝わるでしょう。
厳しい世界なのです。
日本でも上映されるといいですね。

オートクチュールのコレクションが
もうじき始まる季節のパリにふさわしい出来事です。

毎回ショーにご招待していただき、
夢のようなひとときを過ごさせていただきました。
敬意を払ってサンローランの服で出席です。