イヴ・サンローランが亡くなって今年で6年目。
その間にサン・ロック教会での追悼ミサ、
バスティーユ・オペラでの彼に捧げるクラッシク・コンサートが二度あり、
そのすべてに出席させていただき、記憶から消えることのないイヴ・サンローラン。
今、彼の映画が上映中で大変な評判。
主役を演じるのは演技派の若い青年ピエール・ニネイ。
コメディ・フランセーズの俳優で一般に名が知られていないだけに、
新鮮でかえっていい。
インターコンチネンタル (現在のウエスティン)ホテルの 「ナポレオン3世のサロン」が ショーの会場でした。 |
役をこなすために数ヶ月かけてデッサンのレッスンを受け、布地の触り方、扱いかたも学び、人に会うことも極力さけ本人になることにひたすら専念。
その結果、サンローラン育ての親とも言えるパートナー、ピエール・ベルジェを感動させ涙を流させたほどの作品になったのです。
稀にみるモードの天才の息吹が画面から放たれる、
見ごたえある映画です。
華やかな世界の裏がいかなることかも伝わるでしょう。
厳しい世界なのです。
日本でも上映されるといいですね。
オートクチュールのコレクションが
もうじき始まる季節のパリにふさわしい出来事です。
毎回ショーにご招待していただき、 夢のようなひとときを過ごさせていただきました。 敬意を払ってサンローランの服で出席です。 |