フランスに貢献を成した人々をまつる学生街のパンテオンに、第二次世界大戦終了70周年の今年、新たに4人のレジスタンスの人々が移されました。
戦争初期にドイツ支配に入ったフランスでは、それに抵抗するレジスタンス運動が広がり、多くの犠牲のもとに自由を取り戻しました。 この運動に携わった英雄たちの勇気と悲劇は繰り返し本になり、映画になり、語られています。
レジスタンスの4人がパンテオン入りするセレモニーは、5月27日、晴天の日に行なわれました。 フランソワ・オランド大統領がひとりひとりの経歴、レジスタンスの活動、逮捕後もナチに屈しなかった勇気を語り、男性二人、女性二人の強い愛国心を称えました。
オランド大統領の演説は、彼自身が準備したことがはっきりわかるほど心がこもり、感動的でした。
彼は演説に長けている政治家だと聞いてはいたものの、このセレモニーにおける言葉の選びかたも語り方も心が打たれるほど素晴らしく、長かったにもかかわらず最後まで聞かないではいられなかったほど。
いつだったか、フランス人が語った言葉を今でも覚えています。 「戦争で命を落とした人に戦勝も敗戦もない。彼らは、皆、国のため、国民のために戦ったんだ。そうした人々に感謝することを忘れてはいけない」
この言葉も感動的です。