修復がおこなわれていたヴェルサイユ宮殿の庭園の「ラトナの泉」が、3年ぶりにその華やかな姿を現しました。
リニューアルした「ラトナの泉」 |
フランス人のアート評論家と ジャーナリストと。 |
コンコルド広場から宮殿までバスの送迎つき。そう聞いて大喜びで出席。招待客のほとんどの人が美術、建築、アートのジャーナリストと評論家。そうでなくても会話にたけているフランス人。バスの中のにぎやかなことといったら・・・・もう、はち切れそう。
泉の周りでビュッフェ。 |
この広大な庭園にルイ14世は宮殿と同じ重要性を持たせ、そのために多くの泉や木立、劇場などを作り、いたるところに彫刻を飾り、騎馬試合をしたり、コンサートを開き、
花火を上げ、ダンスに興じ、屋外の生活も楽しんでいたのです。
3年かけて修復された「ラトナの泉」は、アポロンとディアナの母であるラトナに関する逸話を表しています。宮殿に背を向け、かなたに見える「アポロンの泉」に向っているラトナ。そのアポロンこそ太陽王ルイ14世の象徴。その先には大運河がゆったりと延びている。そこに行くまでの両サイドには彫刻と木々が左右対称に整然と並んでいる。
煌びやかな金箔は 豪奢なヴェルサイユ宮殿に欠かせない。 「ラトナの泉」の装飾の一部。 |
セレモニーはヴェルサイユ総監の挨拶に始まり、メセナの挨拶、その後、修復された噴水が勢いよく上がり、大拍手。そしてその周りでビュッフェ。ここでまたブルボン王朝や今の複雑な世の中の情勢などの話が盛り上がり、帰りのバスの中でも話し声が飛び交い、フランス人のエネルギーの凄さを再認識した日でした。このような国民とお付き合いするためには、やはりよく食べ、よく飲まなければいけないのでしょう。