ナポレオン研究の第一人者と夫人方のテーブル。 壁の装飾が印象的。 |
フランス共和国親衛隊といえば、パリ祭の日に凛々しい制服に身を包み、赤い飾りがついた鉄兜を被り、銃を手にしながら馬に乗り、大統領を護衛しつつシャンゼリゼを行進する姿がすぐに浮かびます。
ナポレオンの命日、5月5日のディナーはその共和国親衛隊の参謀本部の中だったのです。これはやはり格別としかいいようがない。それというのもナポレオン史学会の会員であるお陰。
左からベルギー支部代表、南仏支部代表、 何の代表でもない私。私以外はこの日のために 遠方から泊りがけでいらしたのです。 |
華やかなユニフォームの軍人ががあちらこちらにいて、王朝時代か帝政時代にいる錯覚を起こしそう。ユニフォームを着ている男性が皆エリートに見えるのは、一体なぜ? などと思っているとシャンパンのアペリティフが運ばれてくる。これがたまらないほど美味しい。何度も会っている会員同士なので、家族みたいでリラックスできる。そうでないと食事もおいしくいただけません。
こういう場での演説は短いほどいいという会長のあいさつに、皆、そうだとうなずく。テーブルでの会話は、当然、皇帝に関することばかり。ワインが飛び切り美味しく、お料理もトラディショナルでしっかりしたお味。
はち切れそうな賑わいのしめくくりは、再びシャンパンを手に全員が立ち上がり「皇帝バンザイ」の大合唱。ナポレオンの衰えない人気の凄さを再確認した夜でした。