絶対王政を築いた ルイ14世。 |
フランスの歴史上最大の国王と語られている、
太陽王ルイ14世が世を去ったのは、今から300年前、
1715年9月1日朝8時05分。(8時15分説もあり)
78歳のお誕生日数日前で、当時としては驚くべき長寿。
国王は8月25日ころから壊疽が悪化し、ベッドに横たわる生活が続き、いよいよご臨終かと、親族や家臣たちが身支度を整えて集まり、王の最期に立ち会うために、寝室の隣りの部屋で待機。
それは身分の高い人のみで、それ以外の貴族たちは
「鏡の回廊」でひしめき合いながら待機。
ところがルイ14世は持ちなおし、
また数日後に悪化。
今度こそお別れかと思いきや、また持ちなおし。
それが二週間続き、ホトホト疲れ果てた8月31日、
急に容態が悪化し、意識不明に陥り、翌9月1日朝に息を引きとり、ああやっと、とため息をついたという歴史に残る大往生だった国王。
さすが、ヨーロッパ一を誇り、諸国の君主に羨望を抱かせただけあって、その最期もドラマティック。
それにしても72年の在位は長い。エリザベス女王もびっくりの長さ。もっとも、ルイ14世が即位したのは5歳だったのだから、事情がちがう。
ルイ14世が世を去って300年の今年、テレビ、雑誌、新聞がひっきりなしに書きたてたり放送したりで、華やかなこと。
ヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂では、命日の9月1日に4人の演奏家が間断なくパイプオルガンを演奏。文芸を愛し庇護していた国王にふさわしい、300年記念のイヴェントが続く今日この頃。
1715年9月9日のルイ14世の葬列。 パリの北にあるサンドニ教会に埋葬。 |