2015年9月18日

高田賢三さん、パリ在住50周年記念パーティー

プレカトランの豪華なライトアップ。

賢三さんがパリに暮すようになって、今年で50年。
つまり半世紀。こういう表現をすると何だかすごいことのように思える。
実際にすごいことです。

デザイナーとして最初に彼の才能を認めたのはパリ。
最初のブティックをオープンしたのも、
ショーを開催したのもパリ。
それ以降の驚くべき飛躍を遂げたのもパリ。









最初は和服、その後ダークスーツに
着替えた賢三さん。さすが。
見知らぬ遠い国の青年が、ケンゾーとして世界に名を轟かせることになったのは、パリのファッションジャーナリストたちの絶大な支援があり、彼がクリエイトする気軽なおしゃれを楽しめる服と、パリジェンヌの美意識がぴったり一致したから。

賢三さんが提唱する、みんなのためのカジュアルな服装は、プレタポルテに大きな影響を与え、服に関する観念を変えた。そうしたすべての発信地はパリだった。

だから、50周年記念パーティーのテーマは「ありがとう、パリ」。
招待客は500人。ドレスコードは「カジュアルシック」。会場はブーローニュの森の中のプレカトラン。この日のために、私は夏前から準備に入り、黒のラメが入ったミニドレスと、お祝いだから華やぎを出すためにイミテーションのティアラを買う。
デザイナーのシャンタル・トマスとカステルバジャックに
囲まれうれしそうな賢三さん。
残念ながらご縁があるカルティエのではない・・・
思いっきり食べたり踊れるように、パーティーバッグも斜めに掛けられるのにしたし、靴も長時間はいても疲れないのを選ぶ。

ルノートルとTOYOの種類豊富なお料理あり、DJあり、華やかなライトアップあり、フレンチカンカンあり・・・
おしゃべりと踊りに夢中になって家に戻ったのは朝2時半。
たくさんの人に囲まれた賢三さんはずっと大きな笑顔。一生の思い出になるソワレ。
「パリ在住50年おめでとう」
「ありがとう、賢三さん」
左かブリュノー・フリゾニ、私、田根剛さん、エルヴェ・ヴァンデルストラッテン。