ヴェルサイユ宮殿の内殿にある図書室でのマリー・アントワネット |
ランバル公妃 |
革命で捕われの身となり、チュイルリー宮殿に幽閉され、そこから国外脱出の計画を立てたとき、ランバル公妃に大きな信頼を抱いていた王妃は、密かに伝え、彼女にも偽のパスポートを作るよう勧めます。
国王一家はベルギーを目指し、その一歩手前のヴァレンヌで逮捕されパリに引き戻されます。ランバル公妃は無事にロンドンに逃れますが、国王一家の身が心配で、危険覚悟でパリに戻り、再びチュイルリー宮殿に暮らすようになったのです。
ルイ16世と家族がチュイルリー宮殿からタンプル塔に移されたとき、彼女も共に連れて行かれますが、その後ラ・フォルス監獄に移され、そこで暴徒たちに殺されます。
42歳でした。
マリー・アントワネットはランバル公妃の優しく愛がこもった友情を、心の糧としていたようです。捕われの身の王妃から彼女に書いた手紙が、それを語っています。