1775年5月10日午後3時15分、国王の寝室の窓辺に置かれていたキャンドルの灯が吹き消され、ルイ15世の逝去が告げられました。
ルイ16世の戴冠式 |
一年間の喪が明けた翌年6月11日、日曜日に執り行われました。
儀式の様子を女官たちと上階から見つめていたマリー・アントワネットも、あまりにも厳かで美しい戴冠式に感動し、母マリア・テレジアに涙がとめどなく流れましたと手紙を書いたほどでした。
カテドラルの外には無数の人々が集まり、「国王バンザイ、王妃バンザイ」がこだまし、ルイ16世とマリー・アントワネットは微笑を深くしながら、それに応えていました。
国王は20歳、王妃は19歳になっていました。