テレグラフ(11号線)
クロード・シャップが発明したテレグラフと呼ばれる「腕木通信機」を、この近くに設置したためにそれが駅名になりました。19世紀末ころから腕木が表現する文字のコードを望遠鏡で読み取り、それを次々と受け継いで遠方まで伝達していた通信方法がテレグラフです。
テレグラフを発明したクロード・シャップ (1765-1828) |
テレグラフを発明したクロード・シャップは神学を学び聖職者の道を選びましたが、その後、機械と物理に興味をいだくようになります。4人の兄弟と共に通信機の発明に熱中し、クロード・シャップは1791年3月に遠方との通信に成功します。同年にパリとリールの間の遠距離通信で実力を評価され、通信機を自らテレグラフと名付けたのでした。
クロード・シャップによるテレグラフ。 |
敏速な通信は主に軍の連絡に役立ちナポレオンも取り入れ、全国的な通信網になったし、外国にもまたたく間に浸透。ナポレオンのエルバ島脱出の情報もテレグラフでパリに一早く知らされたそうです。
その後近代的な通信法が生まれ、シャップのテレグラフは最盛期を終えます。クロード・シャップは41歳の若さで自ら生涯を閉じますが、ガンを病んでいたからだという説もあるし、うつ病だったという説もあります。
かつてサン・ジェルマン大通りにあった、 シャップに捧げるモニュメント。 |
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