2020年4月21日

メトロの駅名は語る 149

Rennes
レンヌ(12号線)

ブルターニュ地方の首府レンヌの名を冠する道路名がこの駅名の起源。現在のモンパルナス駅は以前レンヌ駅と呼ばれ、ブルターニュ地方行きの列車が発着していました。そこからサン・ジェルマン大通りまでのびているのがレンヌ通り。両サイドにブティックが軒を並べていて、一年中若者たちをひきつけています。

ブルターニュ地方の首府レンヌはモン・サン・ミッシェル観光の拠点にもなっているし、旧市街には歴史的建造物が多く残っていて観光も盛んです。自動車産業で大きな発展を遂げ、1857年にレンヌ駅が建築され他の町との行き来が頻繁になり、さらなる飛躍をしたのです。

レンヌ市の駅。
パリのレンヌ駅、後のモンパルナス駅。
ここからレンヌ通りが始まります。

パリのレンヌ通りは19世紀半ばナポレオン3世の時代から何度かの中断を経て完成。現在Fnac(書籍、音響製品、cdなどを取り扱っている)があるレンヌ通りのほぼ中央に、1907年、美しいアール・ヌーヴォ―のデパート、グラン・バザールが誕生してから遠方からも買い物客が訪れるようになり、それ以来商業が盛んな通りとしてパリ市民に親しまれています。

レンヌ通りの中央に
1906年9月29日にオープンしたデパート、グラン・バザール。
グラン・バザールの内部。
地下1階地上4階の5階建て。
著名人も足跡を残していますが、映画を発明したリュミエール兄弟がレンヌ通り44番地で、1895年に初めて映画上映をしました。実存主義で有名なシモーヌ・ド・ボーヴォワールは71番地に暮らしていました。エレベーターも水道もない不便な7階の屋根裏部屋でした。このようにいろいろな顔を持つレンヌ通りです。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

お久しぶりですね
1006の中村です
時折拝見しております