2016年11月1日

諸聖人の日

11月1日はカトリックではすべての聖人と殉教者を記念する日となっています。
もちろん祭日で、教会では立派なミサがあげられ、人々はお墓参りをします。日本と同じように菊を捧げますが、ほとんどの人が長持ちするように鉢植えにします。
 
「諸聖人の日」に公園の紅葉を楽しむ人も多いパリ。
フランスが11月1日を「諸聖人の日」としたのは、敬虔なカトリック信者だった13世紀の国王ルイ9世。キリストの聖遺物である十字架の一部、茨の冠、釘をラテン帝国皇帝から高額で買い、それを納めるために、シテ島にサント・シャペルを建築させた国王です。 現在こうした聖遺物はノートルダム大聖堂に保管されています。 敬虔な国王は列聖され「聖ルイ王」と呼ばれるようになります。

カモがそろって水浴びし、カモメが空を自由に飛ぶ平和な光景。
心が洗われます。


王の布告であるからには守らなければならない。このようにして「諸聖人の日」はフランスでは重要な祭日となったのです。学校は約2週間休みだし、会社もお休み。公園はにぎわい、鳥たちもなぜかはしゃぎます。