2018年9月20日

メトロの駅名は語る 100

Michel・Bizot
ミッシェル・ビゾ(4号線)

クリミア戦争で輝かしい業績をなしたミッシェル・ビゾ将軍を称える駅名。

ミッシェル・ビゾ将軍(1795-1855)

1853年から1856年まで続いたクリミア半島での戦いのさなかに、黒海の要塞セバストポリを陣取っていたロシア相手に、イギリス、フランス、トルコ軍の連合軍が約1年間戦い、1855年9月11日、セバストポリが連合軍によって陥落。

クリミア戦争のさなか、黒海のセバストポリをめぐり激しい戦闘が繰り広げられ、
ミッシェル・ビゾは勝利を知ることなく命を落とします。

皇帝ナポレオンの皇太子をひざにだく、
妃ウジェニー。

ミッシェル・ビゾは勝利を見る半年ほど前の4月15日、ロシアの弾丸を受け59歳で世を去りました。ビゾの妻ソフィは夫が亡くなった翌年に生まれた、皇帝ナポレオン3世の唯一の王子の養育係に任命されます。

息子ブリス=アドリアン・ビゾも父のように軍人になり、第一次世界大戦の際に将軍として活躍し、81歳の長寿を全うしました。フランスのために戦った輝かしいビゾ父子です。