2ヵ月にも及ぶ厳しい制限に束縛されていた生活に、ある程度の自由が戻ったパリ。レッドゾーンのパリではまだ様々な規制があるとはいえ、随所で解放感が感じられます。その筆頭にあげられるのは、シャンゼリゼ大通り。豊かな街路樹が左右に整然と並ぶ幅広い散歩道のシャンゼリゼ大通りは、いつの時代にもパリの象徴。そこに面した約半分の店舗が緩和初日からオープンするのは、ずっと待ち続けてきた自由を取り戻したような大きな喜び。
第二次世界大戦初期にナチス・ドイツに占領され、屈辱の年を耐え開放された時には、最大の功績者ド・ゴール将軍を先頭に徒歩で行進を行ったのはシャンゼリゼ大通りだった。サッカーのワールドカップでフランスが優勝を遂げた時に、選手たちを乗せた大型車を熱狂的に迎えたのも、そして毎年、革命記念日の7月14日に、フランスが誇る軍隊行進が華々しく繰り広げられるのもシャンゼリゼ大通り。
|
待ちに待った5月11日に、
店舗の半分がオープンしたシャンゼリゼ大通り。 |
パリ市民の、というより、フランス国民の栄光を刻むシャンゼリゼ大通りが、55日ぶりに活気を取り戻すことは大きな励みになるはず。早速ジョギングしている人がいましたが「自由を満喫」と大きな笑顔。大丈夫。きっとパリはこれをきっかけに、もっと頑張ろうという意欲が生まれると思う。テレビのニュースではメトロ利用者の100パーセントがマスクをしていたそう。もっともマスクを持っていない人には、無料で配布していましたが・・・
|
外出禁止令が緩和されている間、
リヴォリ通りの3分の2は自転車専用道路に。
これほど目立つ表示を無視するわけにはいかない。 |
フランス人は子供ではない、信じられる国民、との政府の期待に今のところは応えているようです。今日は初日。この後もずっといい大人を続けなければ。
コメントを投稿