2020年5月12日

緩和が始まって二日目

許可書なしで外出できるようになって二日目。
ショーウインド―のディスプレイが明るく、楽しく、まるで一挙に春になったみたい。人通りはまだ少ないけれど、足取りが軽いのが伝わってきます。路上では義務付けられていないのに、ほとんど例外なくマスクを着用しているのは驚き。外出禁止令の効き目があったのでしょう。あんな思いは二度としたくない、だから、皆マスクをつけているのです。

不思議なもので、マスクをつけているととっても安心します。体全体が守られているように思えるのです、実は私もパリジェンヌと同じようにマスクが苦手で、真冬でも利用したことがなかったのですが、今は別。これなしでドアの外に出るのは、大きな忘れ物をしているように感じるほど。太陽が照っても日焼け止めクリームは必要ないし、ノーメイクでいい。服装も当然カジュアル。何だか新しい人生が始まったみたい。

ピンクやレッドの心が浮きたつウインドー。
販売員もクライアントもマスク姿。
パステルカラ―が幸せを届けそう。
ブルーの花柄が爽やかそのもの。
オペラ座の公演はまだ先のことだけれど、
手前の階段で時間を忘れて日光浴を楽しめます。
デパート再オープンの日は未定。
ウインドーも空っぽでやはり寂しい。
世界中の著名な歌手のコンサートで、
一年中話題のオリンピア劇場も閉まったまま。
ティケットを求めるファンたちが、
長い長い行列を作っていた日々がなつかしい。