プレキシグラスに囲まれたレジを無言で通るスーパーと異なり、人と人の生の交流があるマルシェは、やはり人間味があっていい。マスクを着用しているとはいえ、元気あふれる声があちらこちらから上がり、生鮮食品の生きのよさが伝わってきます。
通常の賑わいはまだないけれど、 人との触れ合いを感じられるマルシェ。 |
買い物客も久々のマルシェが楽しくて仕方ないように、満面の笑みをたたえながら言葉を交わさないではいられない。日常生活に欠かせないマルシェは、親しい友人とか親族みたいな存在。顔なじみの買い物客に出会ったり、魚屋さんから新しいレシピを教わったり、マルシェは庶民的な触れ合いがある貴重な場なのです。
パリに一般市民用に最初に作られたマルシェは、マレ地区にある「マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ」で1615年だったというから、マルシェの歴史は半端ではない。14歳だった国王ルイ13世がスペイン王女アンヌ・ドートリッシュと結婚した年です。
パリ最古の 屋根付きマルシェ・デ・ザンファン・ルージュ。 |
19世紀のマルシェ・デ・ザンファン・ルージュ。 |
入り口の表示も昔と同じ。 1982年、マルシェは歴史的建造物に認定。 |
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