2021年3月1日

ミニのお雛祭り

 パリに暮らしていても、日本のお祝い行事がいつも気になります。いろいろある中で、もっとも楽しみなのは3月3日のお雛祭り。

「とらやパリ」では特別のお料理をいただけるので、例年、そこで友人たちとお祝いするのですが、今年はコロナで諦めざるを得ないのです。

そのかわりに我が家にある、小さなお内裏さまとお雛さまを目の前にしながら、自宅で和菓子をいただくことに。ということで、大好物の特製モナカを買いに「とらやパリ」に向かいました。

いつも季節の和菓子を置いている「とらやパリ」。
パリにお店を出して早くも40年。

立派なひな壇を店内に飾ってあって、
つかの間でも日本の世界に浸れるのは幸せ。

買ったのはまろやかなお味の「御代の春」。桜の花のように淡いピンクのモナカで、中には白あんが入っています。

それをどの器に入れるか迷った末選んだのは、ステキな思い出がある懐石料理の老舗「辻留」からいただいた貴重な品。

懐石料理の「辻留」からいただいた、大変貴重なお茶托。

ある高名な茶道家がご招待して下さったから、このような敷居が高い高級懐石料理のお店で逸品を味わうことができたのです。そうでなければ絶対に入れないお店。それなのに、帰り際にプレゼントまでいただいたのです。それがオリジナルのお茶托。

お茶碗がちょっと大きすぎるけれど、
手元にある品でいい雰囲気がでた、と自己満足。


本来はお茶を入れるお茶碗をその上に置くのだけれど、和菓子にぴったりと思ってそのお茶托にのせたら、とてもいい感じ。これに似合う湯呑み茶碗もないので、これもまた急に思い立って、茶わん蒸しの器を使用。いかにもお雛祭りの雰囲気になりました。ほんとうはお着物を着たらいいのでしょうが・・・

来年は「とらやパリ」で友人たちとお祝いしたい!!