2021年3月9日

国際女性デー

 3月8日の国際女性デーに、フランス各地で女性たちのデモが繰り広げられました。パリ、マルセイユ、ナント、リール、ストラスブールなどの主要都市では、多くの女性がマスクをしながら行進。町によっては音楽を奏でながらのお祭だったそうです。

スローガンは毎年同じようで、男性との平等を要求することがほとんど。サラリーや社会的地位の差別をなくしてほしいことです。意外に思われるかもしれませんが、家庭内暴力は驚くほど多く、2-3日に一人の女性が夫、あるいはパートナーに暴力で命を奪われているのが現状です。それをニュースで知ったときには、大きな衝撃でした。家庭内暴力廃止も、もちろん大事なスローガンのひとつでした。

フランスで国際女性デーが祝われるようになったのは、ミッテラン大統領の時代の1982年からです。女性の主体性、平等、尊厳を目的にしていました。そのときから女性の地位向上を公に訴えるようになったのです。

フランスは王政時代に女王が生まれなかったし、革命後、共和制になってから現在まで女性大統領は存在していません。2022年に大統領選がありますが、出馬に意欲を燃やしている女性がすでに数人います。どうなるか、今から楽しみです。

たくさんのお花を
たくさんの女性に捧げます。